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【500万口座突破】楽天証券のマネーブリッジとは? メリット・デメリットや設定方法を徹底解説

コラム

2024/11/29 17:00

 楽天証券の「マネーブリッジ」とは、同じ楽天グループである楽天銀行との資金移動を楽にするサービス。2024年4月には、マネーブリッジを設定した口座数が500万口座を突破するなど、高い人気を誇っています。

楽天銀行・楽天証券口座連携サービス
「マネーブリッジ」の設定口座数の推移

 とはいえ、どのようなメリットがあるのか、デメリットはないのかわからず、設定に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。この記事では、楽天証券のマネーブリッジのメリット・デメリットや設定方法をまとめました。まだ楽天証券・楽天銀行の口座を持っていない方も、参考にしてください。
 

楽天証券のマネーブリッジとは?

 マネーブリッジは、楽天証券と楽天銀行の資金移動を楽にするサービスのこと。マネーブリッジを設定すると、スイープ(自動入出金)機能により、投資に必要なお金は楽天銀行から引き落とされ、余ったお金も自動的に銀行口座に戻ってくるので手間がかかりません。

 加えて、マネーブリッジを設定することで、楽天銀行の普通預金金利の優遇や楽天ポイント進呈などの恩恵もあります。

・預金金利が最大0.18%(税引前/2024年11月時点)にアップ
・毎月最大3回までの取引で楽天ポイントを進呈

 本来、証券口座で投資をするには銀行口座から入金する必要があり、手間も手数料もかかります。マネーブリッジなら、無駄を省きつつ、お得に資産運用を始められるでしょう。
 

マネーブリッジを設定すると今ならお得

 マネーブリッジは便利でお得なだけでなく、設定することでお得なキャンペーンに参加できます。現在は、楽天銀行の新規口座開設とマネーブリッジの設定で現金1000円がもらえるキャンペーンを開催中です。加えて、楽天銀行の口座開設後に5000円以上入金すると、抽選で最大10万円が当たります。

【当選金額と当選人数】
・1等(10万円×10名)
・2等(1000円×500名)
・3等(500円×1,000名)
 
「第36回マネーブリッジ 冬のプレゼントキャンペーン」開催中
(楽天証券 公式サイトより)

 キャンペーンのエントリーや新規口座開設、マネーブリッジの設定には期間が設けられています。楽天証券で資産運用を始めるなら今がお得なので、まずは楽天証券・楽天銀行の口座開設からスタートしましょう。
 
「第36回マネーブリッジ 冬のプレゼントキャンペーン」
特典獲得のスケジュール
 

楽天証券でマネーブリッジを利用する6つのメリット

 マネーブリッジは便利ですが、具体的なメリットがわからない方も多いのではないでしょうか。ここでは、楽天証券でマネーブリッジを設定する6つのメリットを詳しく紹介します。

・「スイープ」機能で自動入出金できる
・「らくらく入出金」なら即時資金移動できる
・「金利優遇」で楽天銀行の金利が最大0.18%にアップ
・「ハッピープログラム」で楽天ポイントが貯まる
・「残高表示サービス」で投資資金がわかりやすい
・「投資あんしんサービス」で信用取引も安心

 楽天銀行を使っている方も、使っていない方も要チェックです。
 

「スイープ」機能で自動入出金できる

 楽天証券でマネーブリッジを設定すると、自動スイープ機能により資金移動が楽になります。本来、投資のために証券口座に入金するには、銀行にログインして証券口座に振り込みしなければなりません。スイープなら、資金移動をしなくても楽天銀行の普通預金を使って投資ができます。
 
スイープ機能の仕組み

 例えば、楽天証券に0円、楽天銀行100万円の場合、楽天証券で100万円までの投資が可能です。さらに、投資で余ったお金や配当金などは、受取日の22時以降に自動で楽天銀行に戻されるため便利です。特に、こまめに投資をしたい方や、投資のチャンスを逃したくない方には最適のサービスだといえるでしょう。
 

「らくらく入出金」なら即時資金移動できる

 楽天証券でマネーブリッジを設定すると「らくらく入出金」が使えるので、資金移動がさらに便利に。らくらく入出金は、楽天証券・楽天銀行の資金をいつでも好きなタイミングで即時移動できるサービスです。何度利用しても手数料はかかりません。

 先ほど紹介した「スイープ」が自動でのやり取りなのに対し、らくらく入出金は手動でのやり取りになります。「らくらく入金」の使いどころとしては、次のようにスイープの対象外の商品を取引したい場合に便利です。

・外貨建MMF
・公社債投信
・外国株式(米株の円貨決済以外)
・楽天FX
・先物オプション(デリバティブ口座取引)

 「らくらく出金」は、急ぎでお金が必要なときに役立ちます。スイープだと当日22時以降にしか出金されないので、22時より前にお金が必要な場合、手動で出金申請するといいでしょう。
 

「金利優遇」で楽天銀行の金利が最大0.18%にアップ

 楽天証券でマネーブリッジを設定すると、楽天銀行の普通預金金利をアップします。2024年11月現在、上乗せ適用時の普通預金金利は預金残高300万円以下が年率0.18%、300万円超は年率0.12%となり、大手都市銀行の金利を大きく上回ります。
 
マネーブリッジの金利優遇の仕組み
(金利は2024年9月1日時点)

 最新の普通預金の平均金利である0.092%の場合、500万円を預けて受け取れる利息は年間4,600円(※)です。一方、マネーブリッジを設定している楽天銀行だと年間7,800円(※)となり、3,200円(※)もお得になります。

※いずれも税引前での計算。

 現在の日本ではデフレからの脱却を目指しており、物価が上がり始めています。金利優遇により、わずかでもインフレから資産を守れるのは嬉しいポイントです。
 

「ハッピープログラム」で楽天ポイントが貯まる

 楽天銀行でマネーブリッジを設定すると、楽天ポイントが貯まりやすくなるのもメリットです。楽天銀行では「ハッピープログラム」というサービスを提供しており、楽天証券との取引に応じて楽天ポイントを得られます。
 
ハッピープログラムで獲得できるポイント
(公式サイトより)

 ポイントを獲得できるのは、毎月3回まで。例えば、楽天証券と楽天銀行間でスイープやらくらく入金が毎月3回行われた場合、ハッピープログラムのランクがVIP・スーパーVIPなら9ポイントもらえます。

 受け取れるポイントこそわずかですが、条件は簡単で知らず知らずのうちに達成されているケースも多いです。少しでもお得に投資をしたい方はマネーブリッジを設定しておきましょう。
 

「残高表示サービス」で投資資金がわかりやすい

 楽天証券でマネーブリッジを設定すれば、証券口座・銀行口座で合わせていくら投資に使えるのか管理しやすくなります。残高表示サービスでは、楽天証券にログインするだけで楽天銀行にいくら残高があるかわかり、銀行サイトでログインする手間もかかりません。
 
楽天証券「残高表示サービス」で楽天銀行の普通預金残高がわかる
 
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 例えば、楽天証券に10万円、楽天銀行に100万円の資金がある場合、買付余力は合計110万円と表示されます。残高表示サービスに設定は不要で、マネーブリッジを利用していれば自動で適用されます。
 

「投資あんしんサービス」で信用取引も安心

 楽天証券で信用取引をしている方は、マネーブリッジの「投資あんしんサービス」を利用できます。信用取引とは、資金を借りて手持ち資金の3倍の取引ができるサービスです。保証金を使って取引を行い、保証金がなくなると強制決済となってしまいます。

 投資あんしんサービスなら、信用取引の保証金が足りなくなったとき、楽天銀行から自動で資金を振り替えしてくれます。信用取引版のスイープ機能ともいえるでしょう。振り替えの条件は「信用保証率が低下した場合」「預かり金に不足金が発生した場合」の2種類から選べます。
 

楽天証券でマネーブリッジを利用する3つのデメリット

 楽天証券のマネーブリッジは設定後も自由に切り替えできるので、大きなデメリットはありません。強いて挙げるなら、状況によっては次のような弊害が生じる可能性があります。

・土日はスイープがおこなわれない
・楽天銀行で残高不足になるケースもある
・楽天銀行がメインバンクでないと不便

 それぞれ詳しく紹介します。
 

土日はスイープがおこなわれない

 マネーブリッジのスイープは土日だと反映されないので、タイムラグが生じてしまいます。楽天証券のホームページを見ると、マネースイープの対応時間について「毎営業日の夜間22時以降」と記載されています。

 楽天銀行はオンライン銀行なので土日も営業していますが、スイープは対象外のようです。実際に、筆者が株の配当を得て楽天証券に2万円ほどキープしていましたが、土日の間は出金されませんでした。

 すぐお金が必要な場合、スイープで自動出金してくれるものだと考えていると、現金が手元に来るのが遅れてしまうケースも考えられます。ただし、今すぐお金が必要なら「らくらく入出金」によって手動で出金申請できるので、大きな問題ではありません。
 

楽天銀行で残高不足になるケースもある

 楽天証券でマネーブリッジを設定していると、楽天銀行で残高不足になる可能性があります。マネーブリッジでは、楽天銀行の普通預金口座も投資資金として扱える反面、想像以上にお金が残らないケースも少なくありません。特に、成行注文だと約定価格が変動する可能性があるので、注意しなければならないでしょう。

 加えて、投資あんしんサービスを利用している場合、相場の急落によって保証金が補填され、大きく口座残高が減ってしまう可能性もあります。残高不足になると、その銀行口座で支払っているクレジットカード代金や公共料金の引き落としに間に合わず、支払いの遅延が生じることもあります。

 とはいえ、スイープには証券口座・銀行口座にそれぞれいくらお金を残すか設定できます。事前に、日常生活に最低限必要な残高を口座に残すように設定しておけば問題ありません。
 

楽天銀行がメインバンクでないと不便

 楽天証券のマネーブリッジは、楽天銀行をメインバンクにしている方以外はそこまで便利さを感じられない可能性もあります。楽天証券のスイープやらくらく入出金といった便利な機能は、楽天銀行しか対応していないためです。

 他にメインバンクがある方は、マネーブリッジで投資をするにしても、結局は楽天銀行へ資金を移さなければなりません。例えば、みずほ銀行がメイン、楽天銀行がサブの場合、みずほ銀行の資金を一度楽天銀行に移動しなければならず手間がかかります。

 逆の視点でみると、楽天銀行をサブ口座に設定することで生活資金・投資資金の棲み分けが可能になります。どうしても不便に感じるなら、メインバンクから投資に使える余剰資金を毎月定期的に送金するのもよいでしょう。
 

楽天証券ではマネーブリッジと楽天カード決済どっちがお得?

 結論からお伝えすると、楽天証券で投資信託の積み立て購入する場合、マネーブリッジよりも楽天カードを使って投資するほうがお得です。楽天カードの「クレカ積立」では、カードの種別に応じて約定金額の最大2.0%のポイント還元を受けられます。
 
カード種別による
楽天カード クレジット決済のポイント還元率の違い

 一方、マネーブリッジを設定して現金払いで積み立ててもポイント還元は受けられません。仮に毎月NISA口座で毎月6万円積み立てる場合、年間で「1カ月300円相当×12カ月=3600円相当」もの差が生じます。さらに、獲得したポイントを投資に回す場合、さらに大きな差になるでしょう。

 ただし、クレカ積立はあくまで「積立投資」のみが対象で、スポット購入(一括購入)の場合は利用できません。したがって、個別株などを売買する場合は、やはりマネーブリッジが役立つでしょう。
 

楽天証券のマネーブリッジのやり方

 マネーブリッジを利用するには、楽天証券と楽天銀行の両方の口座を開設している必要があります。いずれも口座開設や維持に費用はかからないので、マネーブリッジを使った投資に魅力を感じる方は、先に登録を済ませておきましょう。
 
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 口座開設が済んだら、続けてマネーブリッジの設定を進めてください。
 

マネーブリッジの設定手順

 マネーブリッジを設定するには、まず楽天証券にログインして、右上のマイメニューを開きます。次に、入出金・振替の欄にある「マネーブリッジ」を選択してください。
 
楽天証券のメニュー欄

 次のページでマネーブリッジの欄をチェックして「申込」をタップすれば、あとは画面の指示にしたがって手続きを進めるだけで設定完了です。

 他の設定も必要に応じて行いましょう。例えば、「スイープ(自動入出金)」で残す金額については、先ほどの画面のすぐ下から設定できます。
 
スイープで残す金額を設定できる

 また、信用取引を行っている場合、必要に応じて投資あんしんサービスの設定を済ませておきましょう。
 

マネーブリッジを解除する手順

 マネーブリッジを解除する手順は、設定するときと同じです。楽天証券にログインして、マイメニューの入出金・振替の欄にある「マネーブリッジ」を選択します。続いて、マネーブリッジの欄にある「解除」をタップしましょう。
 
マネーブリッジを解除する画面

 楽天銀行のページに遷移するので、画面の指示に沿って手続きを進めます。
 

スイープ履歴の確認方法

 楽天証券では、マネーブリッジのスイープ機能で入出金が行われたどうかも確認できます。楽天証券でマイメニューを開き、入出金・振替の欄にある「入出金履歴」を選択します。

 次のページで、入出金一覧の「自動入金」「自動出金」と記載のある項目をチェックしましょう。
 
入出金一覧の画面
 

楽天証券のマネーブリッジは便利でお得!投資を始めるなら必ず設定しよう

 楽天証券のマネーブリッジでは、投資資金を自動でスイープしてくれるため、資金管理が楽になります。さらに、楽天銀行での金利優遇や楽天ポイントの進呈など、少しだけお得に資産形成ができるサービスも用意されています。

 マネーブリッジは、2024年4月に500万口座を達成しており、利用者からも支持を得ているサービスだといえるでしょう。
 
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※本記事はアフィリエイトプログラムとして、適格販売により収入を得ています。

■Profile
北川 和哉
専業ライター。ファイナンシャル・プランニング2級資格を保有。2021年から投資を始め、NISAやiDeCo、小規模企業共済、個別株などに幅広く投資。企業の財務分析が得意で、継続的に配当金を受け取る「自分年金」を作っている。

 
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