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引っ越し費用の相場はいくら? 単身・家族、移動距離、繁忙・閑散期別に解説

暮らし

2024/07/10 17:00

 引っ越しを考える際に、最も気になるのがその費用です。しかし、引っ越し費用の計算は複雑で、多くの要素が絡んできます。大きな金額が動くだけに、実際に業者に依頼する前に、どれだけの相場なのかを知りたいものです。


 この記事では、引っ越し費用の相場について、単身の場合と家族の場合、さらには移動距離や引っ越し時期による違いを詳しく解説します。これから引っ越しを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

引っ越し費用の計算方法

 引っ越し費用は、さまざまな要素によって変動します。それぞれの要素がどのように費用に影響するか、一つずつ見ていきましょう。
 

荷物量


 引っ越し費用に影響が大きい要素としてまず挙げられるのが荷物量です。荷物の量が多いほど、引っ越しに必要な作業人数や作業時間が増えます。これにより、人件費が高くなるため、引っ越し費用も上がります。一般的に、単身者の場合は荷物が少ないため費用が抑えられますが、家族やカップルの場合は家具や家電、日用品が多いため、その分費用がかかります。
 

移動距離


 次に考えられる要素が旧居から新居までの距離です。荷物を運ぶ移動距離が長いほど、燃料費や高速料金が増えるため引っ越し費用も高くなります。また、移動時間が長くなると、作業員の拘束時間も増えるため、その分の人件費も加算されます。例えば、同じ市内での引っ越しと、自治体をまたいだ引っ越しでは、大きな費用差が生じます。
 

引っ越し時期


 引っ越しには、繁忙期と閑散期があります。繁忙期(3月から4月)は引っ越しシーズンで、多くの人が引っ越しをするため、料金が高騰します。一方、閑散期(6~8月、12~1月)は引っ越し業者の需要が低いため、料金が比較的安くなります。引っ越し時期を選ぶ際には、この点も考慮するのがおすすめです。
 

その他


 その他の要素としては、旧居と新居の階数やエレベーターの有無などがあります。例えば、高層マンションの高い階に住んでいる場合、エレベーターがないと作業が大変になるため、その分費用が加算されます。また、特殊な荷物(ピアノや大型家具など)がある場合も、追加料金が発生することがあります。また、先ほど説明した閑散期である12~1月中でも、雪の影響が大きい地域への引っ越しの場合も料金が増える可能性があります。
 

単身の引っ越し相場

 引っ越し費用に影響を与える要素についてわかったところで、相場を見ていきましょう。単身者の場合、引っ越しの相場は以下の通りです。これらの価格は、あくまで目安であり、具体的な費用は荷物の量や移動距離、引っ越し時期によって異なります。
 

 単身の引っ越しは比較的安価に済むことが多いですが、繁忙期や長距離の引っ越しになると費用が増加する点には注意が必要です。
 

家族の引っ越し相場

 次に、家族(4人家族)での引っ越し相場を見ていきましょう。こちらも距離と時期によって大きく変動します。
 

 家族の引っ越しは荷物が多く、作業も複雑になるため、単身の引っ越しに比べて費用が高くなる傾向があります。
 

引っ越し料金を下げる方法


 最後に、引っ越し費用を抑える方法をいくつか紹介していきます。
 

引っ越し時期を選ぶ

 引っ越し費用は時期によって大きく変動します。繁忙期である3月から4月は特に高く、需要が集中するため料金が上がります。逆に閑散期である6月から8月、12月から1月は需要が低いため、料金が比較的安く設定されています。したがって、引っ越し時期を選べる場合は閑散期を狙うと費用を抑えることができます。
 

荷物を減らす

 荷物の量が多いと、その分作業時間や必要な作業員の数が増えるため、引っ越し費用も高くなります。引っ越し前に不要なものを整理し、処分することで、荷物を減らすことが重要です。引っ越しを気に断捨離したり、まだ使えるものはリサイクルショップに売るなどしてもいいでしょう。場合によっては友人や家族に譲るのも手です。

 これにより、引っ越し業者のトラックの大きさや作業員の人数が減り、結果として引っ越し費用を抑えることができます。
 

複数の業者に見積もりを依頼する

 引っ越し費用は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。一括見積もりサイトを利用すると、複数の業者の見積もりを簡単に比較することができます。自分に合った最も安いプランを見つけられるでしょう。なお、見積もりの際は、料金の内訳やサービス内容、口コミなどにはしっかりと目を通すようにしましょう。
 

引っ越しの日時を調整する

 実は、引っ越しの費用は作業をする曜日や時間帯によっても変わります。一般的に、平日や早朝・夜間の引っ越しは、土日や昼間の引っ越しよりも安くなることが多いです。仕事や学校の都合がつく場合は、平日に引っ越すことを検討しましょう。また、月末や月初は引っ越しの需要が高くなるため、費用が上がる傾向があります。可能であれば、月の中旬に引っ越すことで費用を抑えることができます。
 

パッケージプランを利用する

 引っ越し業者の中には、パッケージプランを提供しているところもあります。これらのプランは、標準的な引っ越しサービスをまとめて提供するもので、個別にサービスを依頼するよりも安く済むことが多いです。
 

自分でできる作業を増やす

 引っ越し業者に依頼する作業の範囲を減らすことで、費用を抑えることができます。例えば、自分で梱包・開梱を行ったり、大型家具の解体・組み立てを自分で行ったりすることで、業者に依頼する作業が減り、その分費用が抑えられます。ただし、大型家具の移動や電化製品の取り扱いは慎重に。無理をして故障や事故が起こると、かえって費用がかさんでしまい、本末転倒です。