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グラフィックボードの本当に売れているおすすめ製品を紹介! 難しいグラボの選び方まで徹底指南

暮らし

2024/06/13 16:30

 専門の知識が必要になるグラフィックボードの取り扱い。初めてグラフィックボードを買うときにどれがいいか選ぶのは難しいかもしれません。しかし、正しい情報と理解があれば、自分に最適なグラフィックボードを選ぶことができます。


 この記事では、初心者向けにグラフィックボードの基本から選び方のポイント、おすすめの製品まで詳しく説明します。特におすすめ製品はBCNの実売ランキングを基に、本当に売れている製品を紹介します。ぜひ購入する際の参考にしてください。
 

グラフィックボードとは?


 まず、そもそもグラフィックボード(グラボ)とは何かについて説明します。グラフィックボード(ビデオカード、VRAM)は、パソコンの映像処理を専門に行うPCパーツです。通常、パソコンには標準で映像出力機能が備わっていますが、高性能な映像処理を必要とする用途(例えばゲームや動画編集)には専用のグラボが必要になります。

 グラボの主な役割は、画面に表示される映像を生成すること。CPU(中央処理装置)が行う計算とは異なり、GPU(グラフィックスプロセッシングユニット)という専用のプロセッサを搭載しています。このGPUは、映像を高速で処理する能力に優れており、高解像度や高フレームレートの映像をスムーズに表示することができます。

 また、グラボにはVRAM(ビデオメモリ)が搭載されています。VRAMは映像データを一時的に保存するためのメモリで、これが多いほど高解像度の画像や動画を扱うことが可能になります。
 

グラフィックボードの選び方

 続いて、グラフィックボード(グラボ)の選び方をポイントごとに解説していきます。重要となるポイントは下記の通り。

■目的
■メーカー
■処理性能
■冷却性能
■CPUとの相性
■金額
■対応OS
■消費電力
■接続方法
■大きさ
 

目的

 

 グラフィックボードを選ぶ際、まずはその使用目的は何かをはっきりさせましょう。ゲーム、動画編集、仮想通貨のマイニングなど、用途によって求められる性能は異なります。

 ゲーム用途の場合、最新の3Dゲームを快適にプレイするためには高性能なグラフィックボードが必要です。例えば、NVIDIAのGeForce RTXシリーズやAMDのRadeon RXシリーズなどが人気です。これらは高い処理性能を持ち、リアルタイムレイトレーシングやDLSSなどの先進技術にも対応しています。

 動画編集の場合、高解像度の映像をスムーズに編集できることが重要です。このためには、VRAMが多いグラフィックボードが適しています。例えば、NVIDIAのQuadroシリーズやAMDのRadeon Proシリーズなどがプロフェッショナル向けとして人気です。

 仮想通貨マイニングの場合、効率的な計算能力が求められます。NVIDIAのGeForce RTX 30シリーズやAMDのRadeon RX 6000シリーズなどは、優れた演算性能を持ち、多くのマイナーに支持されています。
 

メーカー

 

 グラフィックボードを選ぶ際、開発メーカーを基準にするのも一つの手です。グラフィックボードを開発、販売している主要なメーカーには、NVIDIAとAMDがあります。それぞれのメーカーの製品には独自の特長があるので、自分に合ったメーカーの製品を選んでみましょう。

 まず、NVIDIAのグラフィックボードは、特にゲーム用途において高い評価を受けています。最新のGeForce RTXシリーズは、よりリアルな光の表現を可能にするリアルタイムレイトレーシングや、ゲームでのフレームレートを向上させるDLSS(Deep Learning Super Sampling)といった先進技術を搭載しており、非常に高い処理性能を誇ります。また、CUDAコアを利用した並列処理能力も高く、科学計算や機械学習などの用途にも適しています。

 一方、AMDのグラフィックボードは、コストパフォーマンスが高いことで有名。Radeonシリーズは、高性能ながら比較的手頃な価格で入手できるため、価格性能比を重視するユーザーに人気です。また、最新のRadeon RXシリーズは、NVIDIAの製品に匹敵する性能を持ち、特にVRAM容量が多い点が魅力です。
 

処理性能

 

 グラフィックボードを選ぶうえで、やはり処理性能の検討は外せません。グラフィックボードの処理性能は、主にGPUの性能とVRAMの容量によって決まります。高性能なGPUを搭載したグラフィックボードは、高解像度の映像をスムーズに表示し、高いフレームレートを維持することができます。

例えば、NVIDIAのGeForce RTX 3080は、4K解像度でのゲームプレイにおいて非常に高いフレームレートを実現します。また、ベンチマークテストでは、他の多くの製品を圧倒するスコアを記録しています。

 ちなみに、ベンチマークとはコンピュータの性能を評価するためのテストのことで、さまざまな条件下での性能を比較することができます。

 具体的な製品のベンチマークスコアを確認することで、自分の用途に合ったグラフィックボードを選ぶことができます。ベンチマークを計るツール・ソフトはいろいろありますが、例えば、PassMarkや3DMarkといったベンチマークツールを使用すると、詳細な性能比較が可能です。

参考:PassMark=https://www.passmark.com/japanese/index.php
3DMark=https://store.steampowered.com/app/223850/3DMark/
 

冷却性能

 

 グラフィックボードは冷却性能も非常に重要です。高性能なグラボは、たくさんの電力を消費するため、そのぶん大量の熱を発生させます。グラボの温度が過度に高くなると性能の低下や不具合、故障といったことが起きる可能性があるため、優れた冷却システムが必要になるのです。特にゲームや動画編集など、高負荷の作業を行う場合には重要になるでしょう。

 グラボには、空冷方式と水冷方式の冷却システムがあります。空冷方式は、ファンを使用して熱を放散する方法で、水冷方式は冷却液を循環させて熱を効率的に放散する方法。一般的に水冷方式の方が高い冷却性能を持つため、オーバークロックなどの高負荷作業に向いています。
 

CPUとの相性

 

 実は、グラフィックボードの性能は高ければ高いほど良いというわけでもありません。グラボを選ぶ際は、搭載する予定のPCのCPUとの相性も考える必要があります。CPUとグラフィックボード(厳密にはGPU)は、いわば二人三脚で協力しながらそれぞれの役割をこなします。CPUとグラフィックボードがバランス良く性能を発揮できる組み合わせを選ばないと、性能が低い方に能力が引っ張られてしまい、全体のパフォーマンスが低下することがあります。

 例えば、非常に高性能なグラフィックボードを搭載しても、CPUが低性能であれば、CPUが処理できる量に限界があり、グラフィックボードの性能を十分に発揮できません。逆に、非常に高性能なCPUに対して、低性能なグラフィックボードを組み合わせても、グラフィックボードがボトルネックとなり、CPUの性能を十分に活かせないのです。ある程度の性能差は問題ありませんが、できるだけ性能が近いもの同士を選ぶようにしましょう。
 

金額

 

 皆さんのなかでも、各パーツにかけられる予算はさまざまあるかと思いますが、グラフィックボードの相場もピンからキリまであります。グラボの価格は、性能やメーカーによって大きく異なり、一般的には、エントリークラス、ミドルクラス、ハイエンドクラスの3つのクラスに分けられます。それぞれ自分の用途に合わせて予算を設定しましょう。

 エントリークラスのグラフィックボードは、比較的手頃な価格で、主に軽いゲームや日常的な用途に適しています。価格は1万円から3万円程度で、NVIDIAのGeForce GTX 1650やAMDのRadeon RX 550などが該当します。

 ミドルクラスのグラフィックボードは、バランスの取れた性能を持ち、一般的なゲームや動画編集に適しています。価格は3万円から7万円程度で、NVIDIAのGeForce RTX 3060やAMDのRadeon RX 6600 XTなどが該当します。

 ハイエンドクラスのグラフィックボードは、最高性能を求めるユーザー向けで、最新のゲームや高解像度の動画編集に最適です。価格は7万円以上で中には数十万近くの高価な製品もあります。該当するのはNVIDIAのGeForce RTX 3080やAMDのRadeon RX 6800 XTなどです。
 

対応OS

 

グラフィックボードを選ぶ際には、対応するOSも重要なポイントです。ほとんどのグラフィックボードはWindowsに対応していますが、MacやLinuxを使用している場合は、対応する製品を選ぶ必要があります。

 対応OSが異なると、ドライバのインストールや動作に問題が発生することがあります。特にLinuxは、対応するドライバが限られているため、事前に確認しておくことが重要です。また、Macの場合は、Appleが提供する専用のグラフィックボードも選択肢として検討しましょう。
 

消費電力

 

 冷却性能でも触れましたが、グラフィックボードの消費電力は、高性能なものほど大きくなります。消費電力が大きいということは、それだけ電気代がかかるということ。特に仮想通貨マイニングなど、長時間連続で使用する場合は、電気代が大きなコストとなるため注意が必要です。

 また、グラフィックボードを搭載するPCの電源ユニットが、その消費電力を賄えるかどうかも重要なポイントです。電源ユニットの出力が不足していると、PCが正常に動作しない可能性があります。購入前に、グラフィックボードの消費電力とPCの電源ユニットの出力を確認しておくことをおすすめします。
 

接続方法

 

 グラフィックボードには、マザーボードのスロットに直接取り付ける内蔵型と、USBで接続する外付け型があります。内蔵型は高速なデータ転送が可能ですが、取り付けには専門の知識が必要です。

 初心者には、USB対応の外付けグラフィックボードをおすすめします。外付け型は、簡単に接続でき、ドライバのインストールも難しくありません。ただし、内蔵型に比べて性能が劣る場合がありますので、用途に応じて選ぶと良いでしょう。
 

大きさ

 

 もし内蔵型のグラフィックボードを選ぶ場合はグラボの大きさも購入前に確認しておきましょう。もし、PCケースに収まらないとせっかく購入した製品が無駄になってしまいます。グラフィックボードの寸法とPCケースの内部スペースも事前に確認しておくと安心です。
 

本当に売れているおすすめのグラフィックボード

 ここからは、全国の家電量販店やECサイトで実際に売れた数を収集した「BCNランキング」を参考に、本当に売れているおすすめのグラフィックボードを紹介します。
 

1位 MSI ビデオボード PCI Expressバス用 RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OC

 

 MSIの「RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OC」は、NVIDIAの最新世代GPUであるGeForce RTX 4060 Tiを搭載したグラフィックボードです。このモデルは、8GBのGDDR6メモリを搭載し、2スロット占有のコンパクトなデザインでありながら高い冷却性能を持ちます。工場出荷時にオーバークロック設定されているOCモデルでもあり、さらなる性能向上も期待できるでしょう。

 主に、高性能を必要とする最新の3DゲームやVRコンテンツのプレイにおすすめで、リアルタイムレイトレーシングやDLSSに対応しているのは見逃せません。動画編集や3Dレンダリングなどのクリエイティブ作業にも対応できるでしょう。

出典:MSI ビデオボード PCI Expressバス用 RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 8G OC=https://jp.msi.com/Graphics-Card/GeForce-RTX-4060-Ti-VENTUS-2X-BLACK-8G-OC
 

2位 MSI ビデオボード PCI Expressバス用 RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC

 

 MSI RTX 3060 VENTUS 2X 12G OCは、NVIDIAのGeForce RTX 3060を搭載したグラフィックボードで、12GBのGDDR6メモリを搭載しています。1位に引き続き、パフォーマンス重視の設計が特徴の「VENTUSシリーズ」らしくバランスが取れた性能をしています。

 特に大容量のメモリを持つため高解像度テクスチャや複雑な3Dモデルを扱う作業に適しているほか、フルHDおよび1440p解像度でのゲームプレイに最適です。ミドルクラスの価格帯でありながら高い性能を持つコスパ製品といえます。

出典:MSI ビデオボード PCI Expressバス用 RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC=https://jp.msi.com/Graphics-Card/GeForce-RTX-3060-VENTUS-2X-12G-OC
 

4位 シー・エフ・デー販売 ビデオボード PCI Expressバス用(玄人志向) GG-RTX4060-E8GB/SF

 

 シー・エフ・デー販売のGG-RTX4060-E8GB/SFは、NVIDIAのGeForce RTX 4060を搭載したグラフィックボードで、8GBのGDDR6メモリを持ちます。グラフィックボード専業メーカーとして20年以上の歴史を持つGALAXY社とシー・エフ・デー販売が共同開発したゲーミンググラフィックボードブランド「GALAKURO GAMING」の製品です。

 ハイエンドクラスに属する同製品は、ほかのGeForce RTX 4060搭載製品と同じく高解像度でのゲームプレイやVRコンテンツの処理、または中程度の動画編集作業などに適しています。一方で、シー・エフ・デー販売ならではの3年保証といった安心感が魅力です。

出典:シー・エフ・デー販売 ビデオボード PCI Expressバス用(玄人志向) GG-RTX4060-E8GB/SF=https://www.cfd.co.jp/biz/product/detail/gg-rtx4060-e8gb-sf.html
 

5位 シー・エフ・デー販売 ビデオボード PCI Expressバス用(玄人志向) GF-GT710-E1GB/HS

 

 シー・エフ・デー販売のGF-GT710-E1GB/HSは、エントリーレベルのNVIDIA GeForce GT 710を搭載したグラフィックボードで、1GBのメモリを持ちます。軽いオフィスワークや一般的なホームユースにおすすめで、軽いグラフィック処理程度の作業をする人に向いています。

 非常に低価格で、基本的なグラフィック処理性能を持つため、自作PC初心者にも勧めらる製品といえます。ちなみに、ヒートシンクを搭載したパッシブ冷却方式を採用しており、無音で動作するのもポイント。

出典:シー・エフ・デー販売 ビデオボード PCI Expressバス用(玄人志向) GF-GT710-E1GB/HS=https://www.cfd.co.jp/biz/product/detail/gf-gt710-e1gb-hs.html
 

8位 MSI ビデオボード PCI Expressバス用 GT 710 2GD3H LP

 

 MSI GT 710 2GD3H LPは、5位と同じくNVIDIA GeForce GT 710を搭載したエントリーレベルのグラフィックボードで、2GBのメモリを持ちます。最低限のグラフィック処理性能を持ち、コスパも良好。初心者や普段軽い作業しかしない人におすすめの製品です。

また、ロープロファイルデザインにより、コンパクトなケースにも対応しています。
 

13位 GIGABYTE ビデオボード PCI Expressバス用 GV-N1030D5-2GL

 

 GIGABYTE GV-N1030D5-2GLは、NVIDIA GeForce GT 1030を搭載したエントリーレベルのグラフィックボードで、2GBのGDDR5メモリを持ちます。GT 710よりもワンランク上の性能を持つ同製品はオフィスワークや軽いグラフィック処理はもちろん、簡単なゲームなどにも対応します。冷却機能にはシングルファン設計を採用し、十分な冷却性能を持ちます。

 大きな特徴としては、GDDR5メモリを搭載しながらもコンパクトデザインで消費電力も低いこと。補助電源いらずで稼働させることができます。

出典:GIGABYTE ビデオボード PCI Expressバス用 GV-N1030D5-2GL=https://www.gigabyte.com/jp/Graphics-Card/GV-N1030D5-2GL#kf