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1人でも楽しめる!おすすめ日帰りバスツアー【新宿駅発編】

暮らし

2023/04/10 18:00

 非日常的な体験は日々の暮らしにメリハリを与えてくれますが、日常に忙殺されてばかりでは長い旅行にも行けません。そんな時におすすめなのが日帰りバスツアーです。

おすすめ日帰りバスツアー(筆者撮影)

 本記事は乗降客数世界No.1、1日に最大359万人が利用する交通拠点「新宿駅」発の日帰りバスツアーをいくつかご提案します。非日常的な体験をしたい方はぜひお試しください。

日帰りバスツアーのメリットとは?

 

 日帰りバスツアーの魅力はとにかくラクに旅ができることです。

・予算:7000円~2万3000円
・自分で運転する必要がない
・旅先でお酒の試飲が可能
・予約して集合時間だけ守れば現地に到着
・隣県の定番観光スポットを数カ所巡れる
・全国旅行支援の対象になっている場合が多い
(※全国旅行支援を利用するには、ワクチン接種証明書を提出する必要があります)

 日帰りバスツアーでは、自分で日程・移動ルートの確認をする必要がなく、自分で車を運転する必要もなく、時間を調べて電車やバスの乗り換えを意識する必要もありません。20人から30人程度でツアー会社のバスで移動するため交通費が安く抑えられ、入園料やランチも込みで参加できるという魅力が大きいでしょう。他にも同じツアーに参加した人との一期一会の出会いがあり、一緒に旅を楽しめる仲間が増えるかもしれません。参加者の多くが観光地で試飲をしたり、お酒を楽しんだりするようであれば、他の方の迷惑にならない範囲で、バスの車内でもお酒を飲みながら観光を楽しめる可能性があります。

 ツアー会社のプランを一つ例にあげると、新宿発山梨行「桔梗信玄餅詰め放題」ツアーの場合、高速バス(新宿⇔甲府)で1人往復4600円、「桔梗信玄餅詰め放題」を開催している桔梗屋の工場まで行くのに甲府駅から車で40分(タクシー代で往復約8500円)ほどかかります。個人で行く場合には予約やツアー客の特別枠などはなく、開始時間の9時に現地で並んで整理券を手に入れていないと詰め放題は終わってしまいます。そのため、遅くとも新宿を5時には出発している必要があり、実質前泊しないと「桔梗信玄餅」の詰め放題には参加できません。他にもいちご狩りやビュッフェを個人で体験しようと思ったら、さらに調整と費用がかかります。

 「バス市場」という日帰りバスツアー取り扱いサイトに掲載されているプランでは桔梗信玄餅詰め放題に加えて、いちご狩り、ビュッフェ、ハーブ庭園への訪問などを含めて大人1人当たり1万円ほどでプランが組まれています。このバスツアーの場合はワイナリーにも寄るのでワインの試飲も可能です。出発時間に指定の集合場所からバスに乗るだけで、数万円かかる旅行が1万円ほどで体験できるのが日帰りバスツアーの魅力です。

日帰りバスツアーおすすめ3選

 ここでは、新宿発山梨方面行きで1万円前後の日帰りバスツアープランを、ツアー会社ごとにそれぞれ紹介します。期間内であれば、ワクチン接種済みでワクチン接種証明書がある方は全国旅行支援を利用して2000円から3000円ほどお得に観光できる可能性があります。

はとバスのおすすめ

 

 ツアー料金は8400円から1万1000円。行き先は桔梗屋(信玄餅詰め放題)→いちご狩り→ハイジの村→シャトー酒折の4カ所を巡るコースです。ラクレットのチーズをたっぷりかけて食べるランチがあり、旬のフルーツを食べ放題で味わえて、桔梗信玄餅の詰め放題が体験でき、さらにワイナリーでの試飲も満喫できます。18時30分には新宿に到着予定のコースなので、余裕を持った日帰りバスツアーとなります。

 それぞれのスポットでかかる費用は、ハイジの村の入園料金が大人1人710円、いちご狩りが約2000円程度、桔梗屋の詰め放題は220円で、合計2930円かかり、ラクレットチーズをかけて味わうランチの代金が追加されます。新宿駅から甲府駅までの高速バスが往復4600円、甲府駅からハイジの村まで電車・バスの乗り換えなどを含めて840~1280円(2時間半以上)かかり、この時点で8810円ほど必要になります。

 この他、いちご狩りの会場、桔梗屋、シャトー酒折を巡る場合はさらに交通費がかかり、バスで行く場合には運行時刻が限られていて1日でカバーできず、タクシーが初乗り740円と少し高めで甲府駅からシャトー酒折まで行くには片道1900円、往復3800円かかります。この分を考慮すると、合計1万2610円はかかる計算で、日帰りバスツアーの8400円から1万1000円の料金で全てを体験できるのは非常にお得です。

 山梨では電車やバスの運行時間が限られており、どうしても待ち時間が増えてしまうため、宿をとって1泊2日の旅にするか、レンタカー・マイカーの旅にしないと同じコースは1日で辿れません。移動や待ち時間、プランを自分で決めてのんびりと旅をするのも楽しいものですが、そこまで時間も体力も確保できることが前提になってしまいます。

 この日帰りバスツアーならば、入園料や交通費込みで8,400円から11,000円で4箇所の観光スポットを巡れて、自分で運転する必要もなく、かかる費用は個人で行く場合より大幅に安く済みます。20人集まらないと催行されない、長時間のバス移動、奇数人では相席の可能性があることなどの欠点もありますが、自分で運転する必要がなく、ガソリン代も気にしなくて良いためトータルで見ればお得です。

クラブツーリズムのおすすめ

 

 ツアー料金は8980円。行き先は忍野八海→山中湖花の都公園→諏訪神社→山中湖→河口湖の5カ所で、晴れていれば富士山を間近に見ながら各地を観光できます。「富士山すそ野ウォーク」の一つで、散策が多い観光で合計8kmを歩くことになりますが、最後の河口湖付近では温泉に入浴して、18時30分に出発地の新宿に到着するコースです。

 富士山周辺は交通手段が車かバイクしかないといっていいほど、公共交通機関が限られているため、バスツアーで近隣まで行けるのは非常に楽です。新宿まで個人で忍野八海に行くためには、新宿駅から中央本線で「大月」駅まで行って乗り換え、「富士山」駅からはバスかタクシーで忍野八海に行く必要があります。新宿駅⇔大月駅が電車で往復1920~3120円、大月駅⇔富士山駅が電車で往復2080円、富士山駅⇔忍野八海がバスで往復約800円かかり、合計約4800~6000円が交通費として必要になります。かかる時間は、新宿から忍野八海まで片道約4時間半以上となるため、個人では日帰りバスツアーと同じ移動ができません。

 ランチと温泉の入浴がついて、現地までの移動もお任せ、移動ルートなどを考慮する必要もなく、案内された場所をのんびりと歩きながら散策できるコースです。晴れていれば富士山を眺め放題、富士山の写真も撮り放題で、夏場に行けばインスタ映えスポットもたくさんあります。

 奇数人で参加する場合は相席になる可能性がありますが、夫婦、カップル、友達など2人で参加すれば相席で気を遣う必要もなくなります。もちろん、1人で参加してバスツアー参加者との一期一会の出会いを楽しむのも旅の醍醐味です。

HISのおすすめ

 

 ツアー料金は8500円から9000円。行き先は忍野八海→新倉富士浅間神社→山梨FUJIフルーツパーク→シャトー勝沼→さくらんぼ狩り→ハーブ庭園旅日記勝沼庭園で、晴れていれば富士山の絶景を満喫しながら観光できます。山梨の特産物の一つであるフルーツ「さくらんぼ」狩りで食べ放題ができ、シャトー勝沼ではワインの試飲も可能です。
 

 富士山の眺望が魅力的な「新倉富士浅間神社」と美しい池と伝統的な建物を楽しめる「忍野八海」へ行けるため、富士山、ワイン、さくらんぼなどを満喫できる日帰りバスツアーです。HISの日帰りバスツアーの場合は、1000円追加で支払うと車内1列から3列目に座席を確保できるオプションがあるため、移動中も外の景色を最前列で楽しめる可能性があります。

 個人でこの観光地を巡る場合、新宿駅⇔大月駅が電車で往復1920~3120円かかり、大月駅⇔富士山駅が電車で往復2080円、富士山駅⇔忍野八海がバスで往復約800円必要になります。「新倉富士浅間神社」に行くには中央本線大月駅から富士急行線下吉田駅で下車して歩くかタクシーを利用する必要があります。
 
富士山の眺望が魅力的(筆者撮影)

 新倉富士浅間神社と忍野八海を訪問したあとに、「ハーブ庭園旅日記勝沼庭園」や「山梨FUJIフルーツパーク」に行く場合は、一度大月駅まで戻る必要があり、そこから塩山駅まで行く必要があります。
 
ハーブ庭園旅日記勝沼庭園(筆者撮影)

 ハーブ庭園旅日記勝沼庭園や山梨FUJIフルーツパークへ行くには、バスかタクシーの利用となり、タクシーの場合、片道約2620円ほどかかります。

 交通費のみ合算すると1万1240円以上の交通費と12時間以上の乗り換え、移動が必要になります。このため公共交通機関のみを利用しての観光で、HISの日帰りバスツアー同様の料金に抑えることはできません。個人で行く場合には、この金額に入園料やワインの試飲料金、フルーツ狩りの料金なども加算されます。
 
ハーブ庭園ではさまざまな花が咲いている(筆者撮影)

 新宿から富士山の裾野にあるパワースポットを巡ってから、甲府盆地のフルーツやワインを堪能するルートで山梨観光には最適なプランです。ハーブ庭園では季節によってラベンダーやバラ、チューリップ、桜、あじさいなどの花が咲いており、売店ではハーブティーも楽しめます。自分で車を運転していくとワイナリーでの試飲はできませんが、日帰りバスツアーでは試飲を存分に楽しめるでしょう。

バスツアーに行ってみよう!

 
バスツアーで癒されよう(筆者撮影)

 ここで紹介した山梨県各地域への日帰りバスツアーの他にも、埼玉県、神奈川県、栃木県など東京に隣接する地域であれば、多くのツアーが予定されています。季節によってプラン内容は変わりますが、各ツアー会社の予約サイトでは、以下の方法で日帰りバスツアーを絞り込み検索できます。

・日程
・行き先
・目的
・料金

 予約さえ間に合えば、1週間前の予約でも日帰りバスツアーに参加できることもあります。ツアー参加者は出発地点の「新宿」に行くだけ、最低限おでかけ用の荷物があればよく、観光日程や公共交通機関の乗り換え、訪問地での入園料などは一切考えなくても定番の観光スポットを満喫できます。

 日帰りバスツアーで、時間にも他人にも縛られずにのんびり観光したいスポットが見つかった場合は、個人で予定を立てて後日、そのスポットを満喫するのも良いでしょう。1泊2日、2泊3日というように何日もかけて楽しむのもおすすめで、お気に入りの旅行先を見つけるのにも日帰りバスツアーは役立ちます。

 旅で気分をリフレッシュしたいのに、忙しくて、かつ、めんどくさいから旅行の予定もプランも立てたくない、そんなあなたには全部まるっとおまかせで旅行を楽しめる日帰りバスツアーがおすすめです。

 ツアーの予約と支払いさえ済ませて、当日集合場所に行きさえすれば、現地まで運転もしてくれて、バスツアー限定の体験ができて、夜7時頃には出発地点「新宿」に帰ってこられます。それでいて、個人で旅行をするのに比べて半額近くお得に旅行ができます。欠点としては座っている時間が長いため腰が痛くなったり、車酔いになったりする可能性はありますが、それらをのぞけば最高にコスパが良いリフレッシュになります。

 日常を忘れてリフレッシュしたい方は、ぜひ日帰りバスツアーに参加してみてください。