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スマートテレビのおすすめ製品と選び方を徹底解説! 人気のモデルを実売ランキングから紹介

コラム

2024/12/10 17:30

 放送局の電波を受信してさまざまな情報を得られるテレビ。日ごろ、ニュースやエンタメなどを届けてくれますが、最近になって動画配信サービスなどの需要も高まってきました。これに伴って、ネット機能に対応したスマートテレビの市場が拡大しつつあります。

 今回は「スマートテレビ」について徹底解説します。最新のスマートテレビの売れ筋もあわせて紹介。スマートテレビと、最近話題の「チューナーレステレビ」の違いも説明します!

 

スマートテレビとは?


 スマートテレビとは、テレビ単体でYouTubeをはじめとするインターネット動画配信サービスを視聴できるテレビのこと。そのうち、OSにAndroidを採用する製品は「Android TV」、Google TV搭載製品は「Google TV」、TVチューナー非搭載の製品は「チューナーレステレビ」とも呼ばれています。

 

 現状、スマートテレビの大半はAndroid TVで、Android TVの一部はチューナーレステレビです。
 

スマートテレビ登場の背景


 スマートテレビは、スマートフォン向けモバイルOSを開発するGoogle、Appleのテレビ分野への進出と、各動画配信サービスのマルチデバイス(スマートフォン・タブレット端末・テレビ・PC)対応をきっかけに登場しました。要するに、これまでスマートフォンで視聴していたYouTube、Amazonプライム・ビデオ(プライムビデオ)などを大画面テレビで視聴したいというニーズに応えたわけです。テレビを買い替えたら動画配信サービスのアプリが最初から入っていて、スマートテレビの存在を特に意識せずにスマートテレビユーザーとなった人も多いでしょう。
 

スマートテレビのメリットデメリット


 スマートテレビの概要について理解できたところで、メリットとデメリットについても解説していきます。急速に普及しつつあるスマートテレビですが、長所と短所についても考えたうえで購入を検討しましょう。
 
 

メリット


 最もメジャーなAndroid TV搭載スマートテレビのメリットを挙げます。なお、OSが変わるとメリットは若干変わります。

・人気の動画配信サービスを大画面で視聴できる
・Androidアプリを大画面で利用できる
・いつものID・パスワードでOS・サービス(アプリ)にログインして、動画配信の視聴履歴などを異なる端末間で共有できる
・常に最新バージョンのOSにアップデートされる

 

スマートテレビのデメリット


 同じくAndroid TV搭載スマートテレビに限定したデメリットを挙げます。やはりOSが変わるとデメリットは若干変わりますので、OSの種類には注意してください。

・ソフトウェアアップデート・OSバージョンアップに伴い、UIが頻繁に変わりやすい
・ソフトウェアアップデート・OSバージョンアップによってシステムが不安定になる可能性がある
・テレビのリモコンでID・パスワードが入力しづらい

 

スマートテレビは何を基準に選べばいいのか?



 スマートテレビの条件「インターネット動画配信を視聴できる」機能に加え、下記に気を付ける必要があります。高画質・高音質のハイエンドモデルのほうがインターネット動画も高画質で再生できるので、予算を上げたほうが満足度がアップできるでしょう。画面サイズは大画面のほうが迫力がありますが、設置場所によっては置けないため、ぴったりなサイズを選ぶ必要があります。

 リビングに設置するテレビのおすすめサイズは40型以上。有機ELと液晶を比較すると、くっきりとした黒を表現できる有機ELのほうが映画・ドラマ、ドキュメント、スポーツ番組などの鑑賞に適しています。そのほか、下記の項目に着目すると失敗しにくいでしょう。

OSの種類
テレビのサイズ(画面サイズ)
タイプ(液晶/有機EL)・画質(4K/非4K)
インターネット動画配信時の画質(SD画質向上機能の有無)
音響
見たい動画配信サービスの対応可否
リモコンの操作性
価格

 

人気のスマートテレビ



 家電量販店・オンラインショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」から、2024年11月のデータをもとにタイプ・画面サイズごとのスマートテレビ(インターネット対応機種)の売れ筋ランキングを紹介します。

【液晶テレビ・40型以上】
1位 TVS REGZA 40型 40V35N 2024/02発売
2位 TVS REGZA 43型 43M550M 2023/10発売
3位 TVS REGZA 50型 50M550M 2023/10発売
4位 TVS REGZA 43型 43Z670N 2024/05発売
5位 TVS REGZA 55型 55M550M 2023/10発売
6位 TCL Corporation 40型 40S5400 2023/05発売
7位 シャープ 55型 4T-C55FN2 2023/06発売
8位 TVS REGZA 65型 65Z570L 2022/07発売
9位 Hisense 50型 50E6K 2023/11発売
10位 パナソニック 50型 TV-50W90A 2024/06発売

【液晶テレビ・40型未満】
1位 TVS REGZA 32型 32V35N 2024/02発売
2位 シャープ 32型 2T-C32EF1 2023/01発売
3位 TVS REGZA 24型 24V35N 2024/02発売
4位 Hisense 24型 24A4N 2024/04発売
5位 TCL Corporation 32型 32S5400 2023/03発売
6位 TVS REGZA 32型 32V34 2020/09発売
7位 シャープ 24型 2T-C24EF1 2023/01発売
8位 TVS REGZA 24型 24V34 2020/09発売
9位 Hisense 32型 32E4N 2024/04発売
10位 パナソニック 19型 UN-19FB10H 2021/11発売

【有機ELテレビ】
1位 シャープ 55型 4T-C55ES1 2022/06発売
2位 パナソニック 55型 TV-55Z90A 2024/06発売
3位 シャープ 55型 4T-C55FQ1 2023/08発売
4位 TVS REGZA 48型 48X8900N 2024/04発売
5位 パナソニック 55型 TV-55Z95A 2024/06発売
6位 TVS REGZA 55型 55X8900N 2024/04発売
7位 パナソニック 48型 TV-48Z85A 2024/07発売
8位 ソニー 55位 K-55XR80 2024/08発売
9位 TVS REGZA 48型 48X8900L 2022/07発売
10位 パナソニック 42型 TV-42Z85A 2024/07発売

 メーカーとしては、液晶ではTVS REGZAとシャープが人気、有機elではパナソニックもランキングに登場してきます。また、モデルチェンジなどで価格が手頃になった、発売日から1~2年程度経過した機種が売れています。
 

スマートテレビでなくても配信動画を見る方法



 実はスマートテレビに買い替えなくても、「HDMIステック」「ストリーミングデバイス」などと呼ばれる製品を手持ちのテレビに後付けすると、同じように大画面のテレビで動画配信サービスが楽します。「Apple TV 4K」もおおよその機能としてはHDMIステックと同じです。Android OS搭載スマートテレビであっても、これらのストリーミングデバイスの後付けが可能なので覚えておきましょう。

Amazonデバイス
Amazon以外のメーカー製Android TV搭載デバイス
Google Chromecast
Google以外のGoogle TV搭載デバイス
Apple TV 4K


 Amazon Fire TVやFire TV Cube、Fire TV Stick 4Kなど、Amazonデバイスは種類が豊富。各製品の細かい違いはAmazon内のページが一番わかりやすいです。

 Amazon以外のメーカー製のAndroid TV搭載デバイスは、全般的にAmazonデバイスより安いのが特徴。使い勝手は製品によって異なるので、機能やスペック、口コミをよく確認して検討しましょう。

 Google Chromecastは、Fire TV Stickに相当するGoogle製のメディアストリーミングデバイスです。最新モデルは、最大 1080p HDRでのストリーミングに対応する「Chromecast with Google TV(HD)」で価格は4980円。より高画質な4Kモデル「Chromecast with Google TV(4K)」も7600円とリーズナブルです。
 

まとめ



 手持ちのテレビを買い替えるならスマートテレビ、しばらく買い替えるつもりがないならAmazon Fire TV/Fire TV Stick 4KやChromecast with Google TV(4K)を導入してはいかがでしょうか?

 今後、テレビで地上波やBS放送を一切視聴する気がない人や、地上波やBS放送はすでにある1台目のテレビで視聴・録画する人は、最近増えている「チューナーレステレビ」でもいいでしょう。例えば、ニトリPBの43型「4KチューナーレススマートTV」は公式オンラインショップ価格3万4900円と、かなり手頃。Amazon.co.jpでは、山善、オリオン、FPD、Xiaomiなどがコスパの高いチューナーレステレビを販売しています。どうせ動画配信しか見ないなら、テレビ受信機能(チューナー)は不要ですからね。ぜひ視聴スタイルに合ったテレビを見つけてください。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。