アクロニスがOEM分野で急成長、OTでの導入は82%増

 スイスのアクロニスは現地時間の3月11日に、OT(制御・運用技術)サイバーレジリエンスのリーダーとしての地位を強化し続けており、OEMの分野でも急成長していることを発表した。

アクロニスがレガシーOSの復旧にも対応する製品によって
OTサイバーレジリエンス分野での地位を確立

業務をシームレスに継続させる「Acronis Cyber Protect」

 同社は、革新的なテクノロジー、戦略的なOEMパートナーシップ、業界での需要増を背景に、重要なOT環境を保護してレガシーのオペレーティングシステムを使用している場合でも生産性を復旧できる製品機能によって、OT領域で急成長している。

 同社のOEMインテグレーションとOTでの導入は、過去3年間に82%増加しており、信頼に足るOTテクノロジープロバイダーとしての地位をさらに確固たるものとした。

 同社がOT環境向けに提供している「Acronis Cyber Protect」は、専門スキルを有するITサポート要員がいない場合でも、システムを完全にリストア可能で、迅速かつ効率的な復旧を実現するセルフサービス機能「ワンクリックリカバリ」を備えている。

 迅速なリストアによって、費用のかかるダウンタイムを最小限に抑えられるとともに、リカバリ処理中でもシステムを再起動および実行できる。また、イメージデータ全体を改ざんのリスクなくバックアップ可能な「イミュータブルバックアップ」、Windows XPといった古いレガシーシステムもサポートし、ベアメタルリストアにも対応する「ユニバーサルリストア」といった機能も備えている。

 さらに、簡単かつ自動的に実行でき、技術者でないユーザーでも運用が可能で、マルウェア対策スキャンが統合されている「ディザスターリカバリ(DR)」、コンプライアンス、インシデント調査、サードパーティツールとの統合を効率化する、フォレンジックバックアップ機能によってOT環境を保護する「セキュリティ管理」、バックアップストレージの場所を柔軟に管理することで、コンプライアンス遵守を実現する「データ主権」といった機能も搭載する。

 「Acronis Cyber Protect」を導入している組織では、現場にIT管理者が不在だったとしても、これらの機能を通じてシステムを迅速に復旧して、ダウンタイムを最小限に抑え、業務をシームレスに継続させられる。