水筒のこと、意外と知らない? サーモスが豆知識を解説

暮らし

2025/02/19 18:00

 サーモスは、「意外と知らない!? 水筒の豆知識」と題して、水筒の底にある保護シートの意味や保温・保冷不良の見分け方などを解説した。

水筒のこと知ってる?

水筒底の保護シートの意味とは?

 まず、真空断熱構造の水筒底にある保護シートの意味について説明。サーモスが20~60歳の男女360人を対象に実施した水筒に関する調査で「水筒底のシートは剥がしても良いと思いますか?」と質問したところ、剥がしてはいけないことを知っている人は49%いるが、「分からない」人は16%、そもそもシールがあることを知らない人も22%いたという。
 
水筒底のシートは剥がしても良いと思いますか?
(サーモス「水筒に関する調査」20~60歳の男女360人に調査)

 水筒などのステンレス製魔法びんは、底に穴が開いた二重構造の容器になっている。この容器を大型の真空チャンバー(真空にするための専用機械)の中に入れ、1000万分の1の気圧以下という高真空状態の中で二重構造の底の封止穴をふさいで作られる。水筒底面に封止部があり、封止穴を封止材で塞ぐことで、魔法びんの真空を保護。その封止材に外部からの衝撃が直接加わらないよう、底部を保護するために円形の保護シートを貼り付けているとのことだ。

 なお、食洗機対応ボトルの底面は金属プレートをボトルに溶接加工することで、食洗機使用時に水などが入らないよう対策している。
 

保温・保冷不良の見分け方

 次に、保温・保冷不良の見分け方について解説。サーモスの調査では、「水筒の外側まで飲みものの温度が伝わったこと(外側が熱い・冷たい、結露する)がありますか?」と質問したところ、水筒の外側まで飲みものの温度が伝わったことがあると回答した人が67%いたという。
 
水筒の外側まで飲みものの温度が伝わったこと(外側が熱い・冷たい、結露する)がありますか?
(サーモス「水筒に関する調査」20~60歳男女360人)

 真空断熱構造の水筒が保温・保冷不良を起こしていると、お湯(温飲料)を入れたときに水筒外側が熱く、氷水(冷飲料)を入れたら冷たくなるという。原因は、「落下や衝撃などによる破損(本体のへこみ)」「塩素系漂白剤使用による本体の腐食」「本体のつけ洗い(水中に放置)による腐食」など。サーモスでは、保温・保冷不良を起こした水筒に温飲料を入れると、やけどの原因になる可能性があるので使用しないことを訴えている。

 さらに、サーモスでは温飲料を入れられない水筒についても説明。「スクリュータイプ」「マグタイプ」「コップタイプ」は温飲料を入れられるが、「スポーツタイプ」「ストロータイプ」は入れられないなど、水筒の飲み口の違いで異なるとのことだ。
 
温飲料を入れられる水筒と入れられない水筒
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