ケーズデンキを展開するケーズホールディングス(ケーズHD)がこのほど発表した月次速報(受注ベース)によると、2024年12月は全商品の売上高が前年同月を上回った。21年3月以来、3年9カ月ぶり。コロナ禍の反動減から脱出したといえそうだ。
郊外型ロードサイドの店舗展開が多い同社のコロナ禍の2021年3月期売上高は、約7925億円(前期比111.9%)と二桁増で好調だった。
テレワークの普及や「おうち時間」の増加により、郊外における昼間の人口が増加。PCやPC周辺機器、家電製品などを購入しに、多くの客が近くのケーズデンキに足を運んだからだ。広い駐車場に車でアクセスして「密」を避けながら買い物ができるメリットもあった。
しかし、21年3月期をピークに反動減に見舞われ、24年3月期まで3期連続で同社の業績は減収減益の苦戦を強いられた。詳細は過去記事でも触れているので参照してほしい。
<過去記事>
<2025年どうなる家電量販店>「ケーズHD」は増収増益で回復、「上新電機」は阪神優勝セールのハードル高く、VAIOを買収した「ノジマ」は?
https://www.bcnretail.com/market/detail/20250104_480522.html
現在、ケーズHDの25年3月期は第1、第2四半期ともに増収増益で推移している。
単月の速報値ではあるが、年末商戦を反映した24年12月に3年9カ月ぶりに全商品で前年を上回ったのは、同社がコロナ禍の反動減から脱出した表れといえるだろう。(BCN・細田 立圭志)
25年3月期は1Q、2Qともに増収増益で推移
ケーズHDの24年12月の月次速報は、テレビ(同102.5%)、PC・情報機器(同101.7%)、冷蔵庫(同101.3%)、洗濯機(同105.5%)、クリーナー(同104.4%)、調理家電(同106.4%)、理美容・健康器具(同108.5%)、エアコン(115.7%)と全商品で前年を上回った。グループ全体では105.8%の増収だった。郊外型ロードサイドの店舗展開が多い同社のコロナ禍の2021年3月期売上高は、約7925億円(前期比111.9%)と二桁増で好調だった。
テレワークの普及や「おうち時間」の増加により、郊外における昼間の人口が増加。PCやPC周辺機器、家電製品などを購入しに、多くの客が近くのケーズデンキに足を運んだからだ。広い駐車場に車でアクセスして「密」を避けながら買い物ができるメリットもあった。
しかし、21年3月期をピークに反動減に見舞われ、24年3月期まで3期連続で同社の業績は減収減益の苦戦を強いられた。詳細は過去記事でも触れているので参照してほしい。
<過去記事>
<2025年どうなる家電量販店>「ケーズHD」は増収増益で回復、「上新電機」は阪神優勝セールのハードル高く、VAIOを買収した「ノジマ」は?
https://www.bcnretail.com/market/detail/20250104_480522.html
現在、ケーズHDの25年3月期は第1、第2四半期ともに増収増益で推移している。
単月の速報値ではあるが、年末商戦を反映した24年12月に3年9カ月ぶりに全商品で前年を上回ったのは、同社がコロナ禍の反動減から脱出した表れといえるだろう。(BCN・細田 立圭志)