大阪市内30カ所に「密閉型喫煙所」がオープン

暮らし

2025/01/29 07:00

 ランドピアは1月20日に、同社の「バリアフリー喫煙コンテナ」を採用した密閉型喫煙所が、大阪市内30カ所にオープンしたことを発表した。同取り組みは、大阪市が2025年の大阪・関西万博開催を見据えて、条例改正を通じて分煙施設の整備を推進する中で実現している。

大阪市に導入された「バリアフリー喫煙コンテナ」

たばこの煙や臭いが喫煙エリア外に流れ出てしまう問題を解消

 大阪市では、市民の安心・安全および快適な生活環境を確保すべく、2007年4月に「大阪市路上喫煙の防止に関する条例」を施行して、道路・公園・広場をはじめとする公共の場所において、路上喫煙をしないよう努力義務を定めた。また、路上喫煙禁止地区(現在6地区)では、路上喫煙防止指導員が巡回して路上喫煙を現認した場合は、罰則として1000円の過料を徴収している。

 大阪・関西万博の開催を控え、その開催理念である「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現という理念に照らして、市内全域での路上喫煙禁止に向けた取り組みを進める必要があることから、2024年3月に「大阪市路上喫煙の防止に関する条例」を改正して、2025年1月27日から施行することとなった。

 改正された条例では、たばこの煙火による不快感および火傷などの被害、吸い殻の投げ捨ての原因となる路上喫煙の防止に必要な施策として、大阪市が推進すべき必要性の高い代表的なものを明確化すべく「分煙施設の整備」の文言が追加されている。今回の密閉型喫煙所の整備は、大阪市の責務である分煙施設の整備を実現すべく行われた。

 大阪市に採用された、ランドピアの「バリアフリー喫煙コンテナ」は、内装まで仕上げたコンテナを基礎の上に設置するため、設置現場での工事期間を短縮できる。従来、屋外の喫煙場所はパーティションで区切られたものが主流だったので、たばこの煙や臭いが喫煙エリア外に流れ出てしまう問題があったが、「バリアフリー喫煙コンテナ」なら独立した建物のため喫煙者と非喫煙者の接触がなく、受動喫煙の問題解消につながる。