一昨年より「あまから手帖」では、神戸市の良いところを取り上げる連載を行っている。とはいえ、連載二十数回分の中でまだ登場していない区がいくつかあった。その中のひとつが「北区」である。
北区といえば有馬温泉のある観光地なのだが、有馬温泉=神戸市とは中々脳内で直結しない。思い出したようにふと「そういえば有馬温泉は神戸市だったか」と急に誇らしくなったりするのが神戸っこである。
そうだ、有馬へ行こう。神戸電鉄の有馬三田線に乗って、有馬口で乗り換えれば、そこは有馬温泉。キダ・タロー先生によるCMジングル「有馬兵衛の向陽閣へ~」というフレーズが車内放送で流される。
売切れ次第終了してしまう『お食事処 なかさ』が運よく営業中だったため、冷えた身体を温めるべく入店する。鴨なんば蕎麦と親子丼を頼み、種類違いの鶏を堪能する。とろとろの玉子でとじられた親子丼をかきこんでから、鴨なんばの出汁をすする。丁寧に盛られた鴨肉、つくね、長ネギにほっとする。
日本人に生まれて良かったと思う。店を出てすぐにある「金の湯」に浸かれば、冬も悪くない。そう思わせてくれる小さな旅となる。
『お食事処 なかさ』
住所/兵庫県神戸市北区有馬町868-4
※こちらの記事は、関西の食雑誌「あまから手帖」がお届けしています。
あまから手帖=https://www.amakaratecho.jp/amakaratecho/
北区といえば有馬温泉のある観光地なのだが、有馬温泉=神戸市とは中々脳内で直結しない。思い出したようにふと「そういえば有馬温泉は神戸市だったか」と急に誇らしくなったりするのが神戸っこである。
そうだ、有馬へ行こう。神戸電鉄の有馬三田線に乗って、有馬口で乗り換えれば、そこは有馬温泉。キダ・タロー先生によるCMジングル「有馬兵衛の向陽閣へ~」というフレーズが車内放送で流される。
売切れ次第終了してしまう『お食事処 なかさ』が運よく営業中だったため、冷えた身体を温めるべく入店する。鴨なんば蕎麦と親子丼を頼み、種類違いの鶏を堪能する。とろとろの玉子でとじられた親子丼をかきこんでから、鴨なんばの出汁をすする。丁寧に盛られた鴨肉、つくね、長ネギにほっとする。
日本人に生まれて良かったと思う。店を出てすぐにある「金の湯」に浸かれば、冬も悪くない。そう思わせてくれる小さな旅となる。
『お食事処 なかさ』
住所/兵庫県神戸市北区有馬町868-4
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