空き家の増加や地域の高齢化に加えて、強盗や住居侵入事件などの報道により、防犯を強く意識するようになった人も多いのではないだろうか。センサーライトや防犯カメラなどの防犯グッズは多数販売されているが、さらに近年ではAIを防犯に利用したさまざまな技術が登場している。
特徴的なのが、AIによってカメラに映った人物の“関節”を認識すること。関節の動きを把握することで、暴力行為やたむろ、侵入などの迷惑行動を検知したり、自転車やスケボーなどの乗り入れを把握することができる。
さらに行動をAIが自動で学習し、通常の行動とは異なる動きを「違和感」として検知。人間の目では見落としてしまうような予期しない行動も網羅的に捕捉でき、事件が起こる前の対処が可能となるという。また転倒やふらつき、体の不自由な人などの見守り機能も搭載しているため、事故の予防も期待できるだろう。
AIが異常や違和感を発見後わずか1秒で通知されるため、迅速な対応ができるのも特徴だ。通知方法はメールやポップアップ、パトランプなどさまざまな方法から選べぶことができる。
最新技術による防犯への取り組みはこれだけではない。2024年4月には、日立チャネルソリューションズが全国初のAI画像検知による特殊詐欺防止の取り組みを開始した。これはATM内蔵カメラを利用したもので、ATM取引時の携帯電話を利用する様子やマスク・サングラスの着用をAIがリアルタイムに検知。取引内容に応じてATM画面上で注意を促したり、取引を中止させることも可能となっている。この取り組みは西尾信用金庫の数店舗から稼働を開始し、今後順次拡大していく予定だという。
凶悪犯罪が増えるにつれて防犯意識が高まる昨今。犯罪を未然に防ぐこれらの技術が今後さらに発展していけば、人々の安心に繋がるのではないだろうか。(フリーライター・佐々木剛)
■Profile
佐々木剛
大手メーカーに勤務後、一念発起してウェブメディア業界に転職。その後フリーライターとして独立し、現在に至る。メーカー時代の経験を活かし、テクノロジー、機械、技術系中心に執筆。
AIの自動学習で違和感のある動きをキャッチ!
昨年の「SECURITY SHOW 2024」に出展されたAI警備システム「AI Security asilla」は、既存の防犯カメラの映像をAIが監視して、異常行動や不審な行動を検出できるというもの。特徴的なのが、AIによってカメラに映った人物の“関節”を認識すること。関節の動きを把握することで、暴力行為やたむろ、侵入などの迷惑行動を検知したり、自転車やスケボーなどの乗り入れを把握することができる。
さらに行動をAIが自動で学習し、通常の行動とは異なる動きを「違和感」として検知。人間の目では見落としてしまうような予期しない行動も網羅的に捕捉でき、事件が起こる前の対処が可能となるという。また転倒やふらつき、体の不自由な人などの見守り機能も搭載しているため、事故の予防も期待できるだろう。
AIが異常や違和感を発見後わずか1秒で通知されるため、迅速な対応ができるのも特徴だ。通知方法はメールやポップアップ、パトランプなどさまざまな方法から選べぶことができる。
最新技術による防犯への取り組みはこれだけではない。2024年4月には、日立チャネルソリューションズが全国初のAI画像検知による特殊詐欺防止の取り組みを開始した。これはATM内蔵カメラを利用したもので、ATM取引時の携帯電話を利用する様子やマスク・サングラスの着用をAIがリアルタイムに検知。取引内容に応じてATM画面上で注意を促したり、取引を中止させることも可能となっている。この取り組みは西尾信用金庫の数店舗から稼働を開始し、今後順次拡大していく予定だという。
凶悪犯罪が増えるにつれて防犯意識が高まる昨今。犯罪を未然に防ぐこれらの技術が今後さらに発展していけば、人々の安心に繋がるのではないだろうか。(フリーライター・佐々木剛)
■Profile
佐々木剛
大手メーカーに勤務後、一念発起してウェブメディア業界に転職。その後フリーライターとして独立し、現在に至る。メーカー時代の経験を活かし、テクノロジー、機械、技術系中心に執筆。