大阪・谷六の路地奥の古民家で。タイ料理『一三三』

グルメ

2025/01/23 17:00

 路地が入り組み古民家や長屋や多く残る町、大阪・谷町六丁目にある『一三三』。横線だけの記号のような店名は、「あいさんさん」と読む。

 店主の堀井稚子さんは、かつて劇団維新派の屋台で料理を作っていた方。その繋がりから、店内の内装は劇団維新派の舞台を手掛けていた「木鳥ワークス」が担当している。内装には楽しい仕掛けがいっぱい。なんの変哲もなさそうな黄色の壁の、隙間を覗いてみるとそこには小さい世界が……。ぜひ、来店して覗いて見ていただきたい。

 そんな空間で提供しているのは、絶品タイ料理。定番のカオマンガイや、タイのハーブソーセージである自家製サイウアなど。使っている食材や調味料は、本格的ではあるが日本人の口に合うように少しアレンジされているから、異国料理は苦手だと思っている方にもぜひ食べてほしい。

 堀井さんはリアルでホットな情報を求め、定期的に現地調査に行っては奥地まで足を運んでいる。そこで仕入れた情報を持ち帰っては、料理をブラッシュアップ。今年も行かれるようで、さらにパワーアップした堀井さんのタイ料理が食べられるのが楽しみだ。
 

『一三三(あいさんさん)』
住所/大阪府大阪市中央区上本町西1-4-19

※こちらの記事は、関西の食雑誌「あまから手帖」がお届けしています。
あまから手帖=https://www.amakaratecho.jp/amakaratecho/