【記者のひとこと】次に来る経営課題を見通す力

コラム

2025/01/23 10:00

 海外の先進的なITソリューションをいち早く国内に持ち込んでビジネスにするには、筋のよい技術を見極める目と、国内ユーザーにとって次に来る経営課題が何なのかの仮説を立てる能力が求められます。

 セキュリティーを一例に挙げると、当初は「防御」に関する製品が主流でしたが、その後は侵入されたあとの「対処」が重視されるようになり、現在は「どれだけ短い期間で復旧できるか」に焦点が当たるようになっています。

 東京エレクトロンデバイスは、国内需要が防御や対処が中心のフェーズであっても、数年後に来るであろう復旧を見据えて、北米やイスラエルなどで先進的なIT商材を調達し、ビジネスを伸ばしてきたといいます。(安藤章司)

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