「アルミホイル」といえば、多くの家庭のキッチンにある料理アイテムのひとつ。光沢がありピカピカしている面と、光沢のないマットな面があることはよく知られている。しかし「どっちが表で、どっちが裏なの?」「どっち向きに使うのが正解?」と問われると、答えられないという人も多いのではないだろうか。
中には「光沢のある方が表っぽい」と、雰囲気で判断している人もいるようだ。実は知らないアルミホイルの裏表について、詳しく見てみよう。
ここには製造工程が大きく関係しているという。アルミホイルは、薄いアルミをローラーで上下から圧迫して伸ばすことで作られる。この時、効率的に製造するため、アルミは2枚を重ねた状態で圧迫される。2枚重ねの場合、1番上と1番下の面はローラーに触れるが、アルミ同士が重なりあう面はローラーに触れない。1枚のアルミで見れば、ローラーに触れる面と触れない面があるということ。この状態で圧迫されると、圧力の影響でローラーに触れた面だけにピカピカとした光沢が生まれ、両面の質感が異なった「アルミホイル」となるそうだ。
つまりアルミホイルの光沢は、製造工程の都合によって生じたもの。素材が違うわけでも、特別な処理がされているわけでもない。そのため、メーカーではアルミホイルは“表”も“裏”もなく、どちらの面も使えると説明している。
ただし、すべてのアルミホイルが両面使えるわけではなく、例外も。片面がシリコン加工されたフライパン用アルミホイルや、熱吸収を高める加工がされているつつみ焼き用のホイルなどには裏表が存在する。特殊なアルミホイルは正しく使うことでその役割を果たすので、注意が必要だ。
これまでなんとなく光沢がある方を表としてアルミホイルを使っていたという方も多いだろう。今後はぜひ裏表を気にせず、安心して使っていただきたい。(フリーライター・波多野陽介)
■Profile
波多野陽介
学生時代からクイズ好きで、卒業後からフリーライターとして活動中。世の中の様々な雑学、トリビアを中心にオールジャンルの記事を手掛けている。知識量を増やすべく日々リサーチ中。
中には「光沢のある方が表っぽい」と、雰囲気で判断している人もいるようだ。実は知らないアルミホイルの裏表について、詳しく見てみよう。
アルミホイルの「表」=「光沢のある面」ではない!
まず、アルミホイルの裏表は「ない」というのが正解。しかし光沢の有無があることで、ピカピカの光沢面が表と思われがちなのも事実だ。そもそも、アルミホイルの光沢はなぜ存在するのだろうか。ここには製造工程が大きく関係しているという。アルミホイルは、薄いアルミをローラーで上下から圧迫して伸ばすことで作られる。この時、効率的に製造するため、アルミは2枚を重ねた状態で圧迫される。2枚重ねの場合、1番上と1番下の面はローラーに触れるが、アルミ同士が重なりあう面はローラーに触れない。1枚のアルミで見れば、ローラーに触れる面と触れない面があるということ。この状態で圧迫されると、圧力の影響でローラーに触れた面だけにピカピカとした光沢が生まれ、両面の質感が異なった「アルミホイル」となるそうだ。
つまりアルミホイルの光沢は、製造工程の都合によって生じたもの。素材が違うわけでも、特別な処理がされているわけでもない。そのため、メーカーではアルミホイルは“表”も“裏”もなく、どちらの面も使えると説明している。
ただし、すべてのアルミホイルが両面使えるわけではなく、例外も。片面がシリコン加工されたフライパン用アルミホイルや、熱吸収を高める加工がされているつつみ焼き用のホイルなどには裏表が存在する。特殊なアルミホイルは正しく使うことでその役割を果たすので、注意が必要だ。
これまでなんとなく光沢がある方を表としてアルミホイルを使っていたという方も多いだろう。今後はぜひ裏表を気にせず、安心して使っていただきたい。(フリーライター・波多野陽介)
■Profile
波多野陽介
学生時代からクイズ好きで、卒業後からフリーライターとして活動中。世の中の様々な雑学、トリビアを中心にオールジャンルの記事を手掛けている。知識量を増やすべく日々リサーチ中。