トイレットペーパーの補充も清掃もすべて自動化!? 公衆トイレに導入される最新技術に注目
TOTOのウォシュレットやLIXILのシャワートイレなど、生活の中で当たり前になりつつある温水洗浄便座。アメリカでの普及率は10%程度と言われているのに対して、日本の一般家庭での普及率は80%にも達している。日本を訪れた外国人観光客からは「何よりもトイレに感動した」との声も多い。そこで今回は、世界をリードする日本のトイレの最新技術に注目してみよう。
NEXCO中日本グループが昨年ごろから導入を進めているのが、「スマートSAマネジメントシステム」。このシステムはトイレ内の環境や利用状況をセンサーで把握し、トイレットペーパーや水石鹸を適切なタイミングで補充できるというものだ。
さらに今年3月には、小便器底面や便器下床面を自動で清掃するロボットの稼働試験を開始。もともとは手作業でおこなっていたが、清掃員への負担が大きく時間もかかるため清掃頻度に制限があった。本格的に稼働すれば定期的な清掃が可能となり、時間を問わず常にきれいな状態を維持することができるだろう。
また今年4月には、帝京大理工学部情報電子工学科の学生チームが、トイレでの使用を想定した忘れ物防止装置を開発。装置の上に財布やスマートフォンを置くと、内蔵された重量センサーによりライトが点灯し、置き忘れることのないように注意を引きつけてくれる。
さらに置いたまま利用者がそばを離れると、「お前、忘れ物したな!」と女性の声で知らせるというユニークな機能も。コンパクトなサイズなので、トイレ内の棚に簡単に設置することが可能だ。安価で制作できることも大きなメリットで、開発者の学生たちは商業施設などへの設置をPRしている。
トイレは人間が生活する上で欠かすことのできない場所だけに、より快適に、より便利にという需要が無くなることはないだろう。今後またどのような新しい技術が開発されるのか、とても楽しみだ。(フリーライター・佐々木剛)
■Profile
佐々木剛
大手メーカーに勤務後、一念発起してウェブメディア業界に転職。その後フリーライターとして独立し、現在に至る。メーカー時代の経験を活かし、テクノロジー、機械、技術系中心に執筆。
公衆トイレの困り事を最新技術ですべて解消!?
たくさんの人が利用する公衆トイレで課題となるのが、備品管理や衛生面の維持など。1日に数万人が利用することもあるサービスエリア・パーキングエリアのトイレでは、その課題を解決するための新しい技術が投入されている。NEXCO中日本グループが昨年ごろから導入を進めているのが、「スマートSAマネジメントシステム」。このシステムはトイレ内の環境や利用状況をセンサーで把握し、トイレットペーパーや水石鹸を適切なタイミングで補充できるというものだ。
さらに今年3月には、小便器底面や便器下床面を自動で清掃するロボットの稼働試験を開始。もともとは手作業でおこなっていたが、清掃員への負担が大きく時間もかかるため清掃頻度に制限があった。本格的に稼働すれば定期的な清掃が可能となり、時間を問わず常にきれいな状態を維持することができるだろう。
また今年4月には、帝京大理工学部情報電子工学科の学生チームが、トイレでの使用を想定した忘れ物防止装置を開発。装置の上に財布やスマートフォンを置くと、内蔵された重量センサーによりライトが点灯し、置き忘れることのないように注意を引きつけてくれる。
さらに置いたまま利用者がそばを離れると、「お前、忘れ物したな!」と女性の声で知らせるというユニークな機能も。コンパクトなサイズなので、トイレ内の棚に簡単に設置することが可能だ。安価で制作できることも大きなメリットで、開発者の学生たちは商業施設などへの設置をPRしている。
トイレは人間が生活する上で欠かすことのできない場所だけに、より快適に、より便利にという需要が無くなることはないだろう。今後またどのような新しい技術が開発されるのか、とても楽しみだ。(フリーライター・佐々木剛)
■Profile
佐々木剛
大手メーカーに勤務後、一念発起してウェブメディア業界に転職。その後フリーライターとして独立し、現在に至る。メーカー時代の経験を活かし、テクノロジー、機械、技術系中心に執筆。