クレジットカード＆タッチ決済の話題振り返り！ 2024年12月のトピックス

「吉野家」「はなまるうどん」でクレカ決済が利用可能に

　楽天カードは、スマートフォン（スマホ）向けアプリ「楽天カードアプリ」から発行するリチャージ式デジタルプリペイドカード「楽天カードプリぺ」（本人用・家族用）の発行を12月10日から開始した。ポイント還元率は200円につき1ポイント（0.5％）、チャージ限度額は1カ月ごとに1枚あたり5万円まで、有効期限は発行月の1年後の末日。
 
　またNTTドコモは、対象のdカードにおいて、従来の「iDキャッシュバック（dカード）」機能をリニューアルした「dカードご利用代金の支払いにつかう」機能の提供を12月9日から開始した。対象のdカードは、クレジットカード番号が「4363」「5344」「5365」から始まるカード。保有するポイントをカード利用料金に充当する仕組みを導入することで、ポイント利用の選択肢を増やす。

　一方、当初は同じくクレジットカード番号が「4363」「5344」「5365」から始まる新しいdカードしか利用できなかった「dカードのクレカ積立」については、12月27日から制限を撤廃し、すべてのdカードで積み立て可能になった。これまで対象外だったdカード保有者は「クレカ積立」を始めるチャンスだ。
 
　このほか12月は、人気の飲食チェーン「吉野家」「はなまるうどん」がクレジットカード決済・タッチ決済に対応し、SNS上では「ようやく」というコメントとともに話題となった。
 
　「吉野家」と「はなまるうどん」では、これまでスマホ決済サービスは使えてもクレジットカードでの決済はできなかったが、全店舗で「JCBのタッチ決済」を含むクレジット／デビット／プリペイドカードが利用可能になり、決済手段を拡充することで利便性を高め、利用促進を図る。
 
　もう一つの12月のトピックスは、PayPayによる、スマホ決済サービス「PayPay」における「他社クレジットカードの利用停止」の撤回だろう。

　PayPayカードは、25年1月（当初は23年8月以降）からPayPayカードが発行する「PayPayカード／PayPayカード ゴールド」以外のクレジットカード（他社クレジットカード）を利用した決済を停止すると発表していたが、停止せず、引き続き他社クレジットカードをPayPayにひもづけて利用できるよう、新たな利用方式を検討していくという。
 
　他社クレジットカード利用時に、ユーザーが利用料（手数料）を負担する可能性もあるとしており、自社クレジットカードのPayPayカード優遇の方針自体は変わっていないが、SNSの時代にユーザーに歩み寄る姿勢は大いに評価されるだろう。