ヤマダホールディングスは、日本都市ファンド投資法人が保有する商業施設「ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT 福岡志免本店」屋上に協同で太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーの発電を開始した。

日本都市ファンド投資法人が設置工事費を負担、ヤマダは電気代削減の効果

　これにより、ヤマダデンキ店舗で使用する電力の一部を再生可能エネルギーで賄い、電気代の削減とCO2排出量の削減を図ることを通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する。

　また、あわせて、ヤマダデンキと日本都市ファンド投資法人は10月31日にグリーンリース契約を締結し、太陽光パネル設置にともなう再生エネルギーの使用によりヤマダデンキが享受するコストメリットの一部をリース料として日本都市ファンド投資法人に還元する。

　グリーンリース契約は、日本都市ファンド投資法人が太陽光パネルの設置工事費を負担し、ヤマダデンキが享受した電気代削減分のうち、一定割合をグリーンリース料として還元することで、経済的利益の再配分を図るもの。ヤマダデンキは、グリーンリース料以上に電気代削減の経済効果を得られるため、日本都市ファンド投資法人とヤマダデンキそれぞれが経済的利益を受け、Win-Winの関係を構築することができる仕組みとなっている。

　ヤマダホールディングスグループでは、地球環境との共存が持続的な社会・経済の発展につながるという考えのもと、事業活動全体を通じた環境課題解決に取り組んでいる。環境方針を具体的な行動指針として、リユース・リサイクルの推進による循環型社会の構築や、CO2排出量削減に向けた取り組みを積極的に推進している。また、省エネ家電への買い替えを促進することで、顧客の製品使用段階でCO2を削減する取り組みにも注力している。

　日本都市ファンド本投資法人は、国内最大級の総合型REITとして、サステナビリティの取り組みを推進しており、保有物件での再生可能エネルギーの導入を積極的に進めてきた。今回設置する太陽光パネルでの発電により、再生可能エネルギーの導入割合は15.1％となる見込み。また、設置した太陽光パネルの減価償却費はグリーンリース料によって相殺され、償却後利益を棄損することなく、物件価値の向上とCO2削減を実現する。

　太陽光パネルを設置した物件は、2社の合同プロジェクトで建物の増築を行い、23年4月に「ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT」として再オープンしている。その際、長期的な協同物件運営を企図し既存の賃貸借契約期間を10年以上延長しており、その一環として今回の取り組みの実施となった。