「エッフェル塔」といえば、フランスを代表する観光スポットのひとつ。実は季節によって、その“高さ”が変わるという話はご存じだろうか。エッフェル塔の“高さ”にまつわる驚きの情報をご紹介しよう。
その度合いは金属の種類によっても異なるが、鉄は比較的伸び縮みしやすいという。そのため、鉄製のエッフェル塔は「夏に高く、冬に低く」なる。なんと、そのサイズは夏と冬で10センチ以上も異なるそうだ。
1976年の猛暑の際には、日光の当たる部分の金属が特に膨張。エッフェル塔が18センチ傾いたという記録も残されている。自然の熱の力だけで大きな建築物がこれほど変化するとは、驚きではないだろうか。
ちなみにエッフェル塔を模して造られたとも言われる日本の「東京タワー」だが、こちらも素材には多くの金属が使われている。しかしエッフェル塔に比べると鉄の使用量が少ないため、熱による変化も少ない。それでも3~5センチ程度は季節によって高さが変化しているそうだ。
またエッフェル塔の“高さ”については、「徐々に高くなっている」という事実もある。これは塔の先端に設置されたアンテナによるため。1889年パリ万博のために建設されたエッフェル塔だが、開業当時は312メートルだった。それがアンテナの設置に伴い、1957年には321メートル、2000年には324メートル、2022年には330メートルと成長している。
決して目でわかる変化ではないものの、実は日々変化しているエッフェル塔。もし訪れる際には、今日の高さはどのくらいだろうかと考えてみるのも面白いかもしれない。(フリーライター・波多野陽介)
■Profile
波多野陽介
学生時代からクイズ好きで、卒業後からフリーライターとして活動中。世の中の様々な雑学、トリビアを中心にオールジャンルの記事を手掛けている。知識量を増やすべく日々リサーチ中。
エッフェル塔は「夏に高く、冬に低い」
エッフェル塔の高さが変わるのは、材質が「金属」であることが原因。エッフェル塔はフランスで「鉄の貴婦人」とも呼ばれている通り、「鉄」でできている。金属は温度が上がると膨張し、下がると収縮する性質を持っており、金属製の建築物は気温変化の影響を受けやすい。その度合いは金属の種類によっても異なるが、鉄は比較的伸び縮みしやすいという。そのため、鉄製のエッフェル塔は「夏に高く、冬に低く」なる。なんと、そのサイズは夏と冬で10センチ以上も異なるそうだ。
1976年の猛暑の際には、日光の当たる部分の金属が特に膨張。エッフェル塔が18センチ傾いたという記録も残されている。自然の熱の力だけで大きな建築物がこれほど変化するとは、驚きではないだろうか。
ちなみにエッフェル塔を模して造られたとも言われる日本の「東京タワー」だが、こちらも素材には多くの金属が使われている。しかしエッフェル塔に比べると鉄の使用量が少ないため、熱による変化も少ない。それでも3~5センチ程度は季節によって高さが変化しているそうだ。
またエッフェル塔の“高さ”については、「徐々に高くなっている」という事実もある。これは塔の先端に設置されたアンテナによるため。1889年パリ万博のために建設されたエッフェル塔だが、開業当時は312メートルだった。それがアンテナの設置に伴い、1957年には321メートル、2000年には324メートル、2022年には330メートルと成長している。
決して目でわかる変化ではないものの、実は日々変化しているエッフェル塔。もし訪れる際には、今日の高さはどのくらいだろうかと考えてみるのも面白いかもしれない。(フリーライター・波多野陽介)
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波多野陽介
学生時代からクイズ好きで、卒業後からフリーライターとして活動中。世の中の様々な雑学、トリビアを中心にオールジャンルの記事を手掛けている。知識量を増やすべく日々リサーチ中。