カップラーメンの塩味の中でも、最近人気を集め急増しているのが「貝出汁ラーメン」。今ではどこのコンビニに行っても、2種3種の商品をみかけるほど。そこで、誰に頼まれたわけでもないのに、さまざまな事象を検証する「勝手に調査委員会」なるものを立ち上げ、どの商品が最も貝の味わいが強いかを調べることにした。では早速、今回エントリーした3商品を紹介していこう。

 

今回登場する3品を紹介

　秋葉原の人気ラーメン店「ほたて日和」が監修する、ファミリーマート限定商品。帆立の旨味を凝縮したスープはもちろん、帆立の貝柱を模した具材も評判。
 
　スープのおいしさにこだわった「謹製」シリーズ最新作。貝のやさしい味わいと、5種類の野菜の旨味が凝縮したラーメン。味付け鶏団子入り。
 
　麺、スープ、具材の全てにこだわった「渾身の逸品」シリーズ第2弾。貝の中でも蛤に特化したスープと真空仕立ての麺に注目が集まる。
 

まずは麺をいただく「ファーストインパクト」から

　最初にいただいたのは、帆立味塩そば。ズルルと啜ると、「ほうほう」。なかなか強い貝出汁感がガツンと鼻を抜ける。カップラーメンではちょっと珍しいくらいの細麺もなかなか美味いが、それは今回の検証とは無関係。
 
　次にいただいたのは、貝だし塩らーめん。こちらは野菜の具材がたっぷりなので、具材も一緒にいただく。うんうん、ややインパクトにはかけるが、じっくり貝の味わいが滲み出す印象。ただ野菜が、いろいろ邪魔をする（あくまで貝感を主体として考えた時の話）。
 
　最後は、蛤だし塩そば。麺は歯応えと喉越しがしっかりとした最もコシの強いタイプだが、これも今回の検証とは無関係。では、肝心な貝出汁感のファーストインパクトは。「凄い貝味！」。蛤の風味がいきなり鼻に飛び込み、まるで漁村に訪れたかのような海の香りがズバッと抜けていく。

ファーストインパクト
・麺をいただいた最初の貝出汁感

帆立味塩そば　　　★★★★☆
貝だし塩らーめん　★★★☆☆
蛤だし塩そば　　　★★★★★
 

スープを飲んで感じる「貝出汁の奥深さ」

　では麺と同じく、帆立味塩そばのスープから。ゴクリゴクリといただいてみると、「う～ん」。麺をいただいたファーストインパクトとあまり変わらず、強い貝出汁感はあるものの、じんわりと滲み入るような深さはそれほど感じなかった。
 
　お次は、貝だし塩らーめん。やはり野菜がガンガン口に入ってくるが、麺を食べた段階で感じていたように、しみじみとした貝出汁の旨味を感じる。野菜の甘味も強いが、奥行きのある深い貝出汁を楽しめた。
 
　最後は、蛤だし塩そば。ファーストインパクトが強烈だっただけに、深みへの期待も膨らませながらズズズズっといただいてみると、「おお～！」。じんわりと身体の芯まで染み込むような貝出汁感。感想は、美味い、深い、そして「貝」。

セカンドインパクト
・スープを飲んで感じる貝出汁の奥深さ

帆立味塩そば　　　★★☆☆☆
貝だし塩らーめん　★★★★☆
蛤だし塩そば　　　★★★★★
 

おまけとして「具材の貝感」

　それではやはり、帆立味塩そばから。スープに浮いているホタテらしいものをいただくと、「こ、これは、ほぼ本物の貝やん！」というレベルの再現度。かまぼこ製品とのことだが食感、風味、味わい、全てが帆立の貝柱のようで驚嘆。

　お次は、貝だし塩らーめん。って、だから具材はほぼ野菜なんです。たくさんのおいしい野菜をいただくことができました、はい。

　最後は、蛤だし塩そば。ふわふわとした練り物をいただくと、口で溶けていくのが楽しく、魚介の味わいもなかなか強い。が、海老入りってパッケージにも記されているので、そりゃ貝感は感じない。

おまけインパクト
・具材をいただいた時の貝の味わい

帆立味塩そば　　　★★★
貝だし塩らーめん　☆☆☆
蛤だし塩そば　　　☆☆☆

　それでは、これまでの三つの星を全て足して、買出汁感勝負のチャンピオンを決定しよう。

総取得星数

帆立味塩そば　　　星9個
貝だし塩らーめん　星7個
蛤だし塩そば　　　星10個
 

なかなか良い勝負

　ということで、なかなか良い勝負となった今回の貝出汁感勝負。勝手に調査委員会としては、エースコックの蛤だし塩そばが最も貝っぽさが感じられるという結果。こちらはあくまでも、カップラーメンのおいしさを競ったものではないので、ご理解よろしくお願いします。（エフェクト・山葉のぶゆき）