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狭小厨房からフレンチやタイ料理が…!天満の『かんちゃん』は神レベルの立ち呑み

グルメ

2024/10/15 17:00

 プライベートでたまに飲みに行っていたが、不愛想な店主かと思っていた。料理は一流。

10人も入ればぎゅうぎゅうの狭小立ち呑み

 雑然とした厨房(でも掃除はしっかりしてある。清潔な厨房は名店の証)から、どて焼きに鶏白肝フォアグラ仕立てに黒毛和牛ローストビーフに仔羊のローストに…。立ち飲みを超越した料理の数々、ざっと50種。
 
ワインもかなり安くて良いものをチョイスしている

 楳図かずお先生バリにピン  クのストライプのシャツが似合っている“かんちゃん”。取材とか受けてくれなさそうだな~と恐る恐る申し込むと、「えっ嬉しい!!お願いします!」。
 
どて焼き100円。これが一番普通のメニューかも

 ネットの口コミにも「怖そう」「寡黙」と書かれているが、話してみたらめっちゃ笑顔で気さくだった。ギャップ!!SNSも使いこなしている。一説には「女性に優しい」という噂もあるが…

 取材日に出してくれたのは「ガイヤーン」(タイの焼鶏)、仔羊のランプ肉のグリーンカレー、手作り肩ロースハムのピアディーナ、ペペロンチーノパスタ。最近タイ料理がちょいちょい出てくるなあと思ったら「天神橋筋商店街にアジア食材屋できたでしょ。あすこで聞いてきた」。
 
カラスミ(作った)とトビッコをてんこ盛りにしたペペロンチーノ880円。
ニンニクがしこたま利いている
 
ガイヤーン680円は
ナンプラーとニンニクで炒めたキャベツが決め手

 かんちゃん、『リーガロイヤルホテル大阪』『マキシム・ド・パリ』(銀座)などでサービスを担当してきた意外な経歴を持ち、その中でシェフにレシピを教わったりしたらしい。「昔は料理の知識がないとサービスもできなかったからねえ」。確かにホールスタッフさんに料理の内容尋ねて「ちょっと聞いてきます」って言われるとウーンとなりますね。今もですが。
 
グリーンカレー1200円には低温調理した仔羊のランプ肉が。
どこまで手が込んでいるんだ!

 実は日本酒にも力を入れており、『新政酒造』の「コスモス」「№6 Xタイプダイレクトパス」などを揃えている。「ウチみたいなちゃっちい立ち呑み屋に入れてるって知ったら、新政さんからクレーム来そうだなあ」と心配していたが、かんちゃんは天満が誇る立ち呑み屋だから大丈夫だよ!
 
天満の立ち呑みで「ピアディーナ」って普通ないでしょう。
タコスのような生地に、手作りハム、モッツァレラチーズ、
トマトを挟んだオシャレな一品。880円

『立ち呑み かんちゃん』
住所/大阪府大阪市北区池田町1-31 サニーハイツ天満1階

※こちらの記事は、関西の食雑誌「あまから手帖」がお届けしています。
あまから手帖=https://www.amakaratecho.jp/amakaratecho/