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毎年勃発する秋の風物詩「芋煮論争」とは…、東北以外の人には意味不明!?

時事ネタ

2024/08/27 12:30

 【最近気になる注目ワード・55】東北地方を代表する郷土料理「芋煮」。東北以外の人にはあまり馴染みがないかもしれないが、毎年のように芋煮を巡る論争が繰り広げられている。今年も秋を目前に盛り上がり始めた「芋煮論争」について、その実態やネット上の声を見てみよう。

味噌派? 醤油派? 芋煮を巡る熾烈な争い(画像はイメージ)

「芋煮論争」のきっかけは東北各地の熱い芋煮愛!?

 東北地方では「芋煮会」が秋の風物詩の一つ。芋煮会とはバーベキューのように、河原などで友人と集まって芋煮をして楽しむというものだ。芋煮に馴染みのない他地域の人にとっては驚きの文化だが、楽しそうと思う人も多いだろう。

 なぜ芋煮が論争になるのかというと、その原因は芋煮の内容にある。そもそも芋煮は「里芋を中心とした食材を鍋で煮る料理」。芋煮は山形県が発祥とされているが、その後東北地方の各地に広がり、今では地域ごとに味や具材が異なっている。芋煮論争とは、それぞれの地域が“我こそが一番おいしい芋煮”と主張することで起こるのだ。
 

山形県と宮城県は特に熱い論争が…

 特に熱い論争が起こるのが山形県と宮城県。芋煮発祥の地である山形県では「牛肉に醤油ベースのスープ」を使うのが芋煮とされる一方で、同じく芋煮が盛んな宮城県では「豚肉に味噌ベースのスープ」を芋煮と呼ぶことが多い。

 ネット上では、山形県側から「宮城のやつは芋煮じゃなくて豚汁だと思うんだが」「完全に豚汁ですね」といった声があがり、宮城県側からは「味噌味の方が断然おいしいから!」「美味しいは正義」などの反論が。味も具材も異なる二県の芋煮論争はお互い一歩も譲らない争いとなっている。

 それぞれの芋煮愛の強さは、地元への愛情や誇りから来ているのかもしれない。東北以外の人も、山形県と宮城県の芋煮を食べ比べて「芋煮論争」に参戦してみてはいかがだろうか?(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている