スマートフォンのショートメッセージ（SMS）に、大手ECサイトや金融機関などを装ったメッセージが届くという人は多いと思います。これはフィッシング詐欺の一つである「スミッシング」と呼ばれる手口です。近年は、このスミッシングの被害が拡大しています。

　海外からのスミッシングの場合、以前は日本語の不自然さなどから割と分かりやすかったのですが、最近は文面がしっかりしていたり、記載されているURLが正規のサイトと酷似していたりと巧妙化しています。私のSMSにもスミッシングメールが届くのですが、「よくできているな」と関心してしまいます。こういったメッセージが届いた際は、慌てずにしっかりと確認することが大事です。

　スミッシングをはじめスマートフォンを狙うサイバー攻撃が増加しています。しかし、PCに比べると対策に取り組めていない企業が多いのが現状です。スマートフォンのセキュリティーの重要性が認知され、モバイルセキュリティー市場が拡大することを期待します。（岩田晃久）

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拡大するモバイルへの脅威 対策製品は進化を遂げる