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Wi-Fi 6E対応ルーター、Wi-Fi 7ルーターでTP-Linkが上半期No.1を獲得! 「7」ではシェア6割超える

データ

2024/08/01 12:05

 家電量販店・オンラインショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、2024年上半期(2024年1月1日~6月30日)、新周波数帯「6GHz」が利用可能な「Wi-Fi 6E」対応無線LAN(Wi-Fi)ルーター、「Wi-Fi 7」対応Wi-Fiルーターの2カテゴリで、「BCN AWRAD 2024」PCカメラ部門を初受賞したTP-Linkがメーカー別販売台数1位を獲得した。「Wi-Fi 6E」でのシェアはほぼ半数となる48.9%で、Wi-Fi 6E対応ながらも実勢価格1万6800円前後と手ごろな「Archer AXE5400」が原動力となった。2023年末の解禁後、各社が製品を投入し市場が急速に立ち上がりつつある「Wi-Fi 7」では7割に迫るシェア69.1%を占め、次世代ハイエンドモデルの市場をけん引している。

1万円台の製品も選べるWi-Fi 6Eルーターはコスパよし!

 Wi-Fi経由でインターネットに接続する家電や住宅設備が拡大し、自宅内でも、外出先の公衆無線LANと同じく、ネットワークにつながらない、通信途中で途切れる、一時的に遅くなるといったトラブルに悩んでいる人は少なくないだろう。

 Wi-Fi 6Eは、従来のWi-Fi 6の機能を拡張した規格で、最大の特徴は、他の規格では使うことができない周波数帯「6GHz帯」を利用することで、既存バンド(2.4/5GHz帯)や電子レンジなどの他のデバイスの干渉なく接続できること。最大通信速度は、同じナンバリングのWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)と同じで、Wi-Fi 6E/6対応デバイスと組み合わせると最大9.6Gbps(理論値)の高速通信ができる。

 iPhone 15 Pro/Pro Maxをはじめ、iPad Pro(M4)、iPad Air(M2)、「Google Pixel 7」以降のPixelシリーズなど、ハイエンドモデルを中心に多くのデバイスがすでにWi-Fi 6Eに対応しており、さらにWi-Fi 6Eへの対応が遅かったiPhoneについては、次のモデルチェンジから、早くもWi-Fi 7(IEEE 802.11be)をサポートすると噂されている。
 

 Wi-Fi 7 は、Wi-Fi 6(6E)をベースとした最新規格で、最大通信速度はWi-Fi 6と比較しての約3.7倍となる36Gbpsに大幅に向上する。とはいえ、「BCNランキング」によると、Wi-Fi 7対応ルーターの税別平均単価は、Wi-Fi 6E対応ルーターのおよそ2倍に相当する約4万6000円と高額だ。こうした価格差から、Wi-Fi 6E対応デバイスのみ持っている人や自宅のインターネット環境をあまりコストをかけずに改善したい人には、性能と価格のバランスに優れたWi-Fi 6E対応ルーターがおすすめといえるだろう。
 

 ちなみに今年上半期に最も売れたWi-Fi 6E/7対応Wi-Fiルーターは、Wi-Fi 6E対応モデルがTP-LinkのArcher AXE5400、Wi-Fi 7対応モデルがTP-LinkのArcher BE550だった。TP-Linkは他にも、安価なWi-Fi 5/4に比べ、より高速で安定した通信が可能なWi-Fi 7/6E/6対応Wi-Fiルーターを多数ラインアップしている。

 この上半期、売れ行き好調だったArcher AXE5400は、縦置きで設置したいといった顧客の声に応えた日本特別モデルシリーズのハイエンドモデル。トライバンド最大5.4Gbps(2402Mbps+2402Mbps+574Mbps)の高速通信を実現する性能に加え、従来のTP-Linkのイメージ(外付けアンテナ)を一新するべく、デザインにこだわり、リビングに置いてもアンテナ(4本の内蔵型ハイゲインアンテナ)が目立たずにインテリアになじみやすい。メッシュWi-Fi(EasyMesh準拠)にも対応し、3階建てや敷地の広い戸建住宅でも、EasyMesh対応の中継器などと組み合わせてメッシュを構築すれば隅々まで電波が行き渡る。
 
「Archer AXE5400」(左)と「Archer BE550」。
Wi-Fi 7解禁後、ハイエンドモデルのラインアップは各社とも手厚くなっている

 また、TP-Linkのネットワーク製品共通の特徴として、手軽に使える専用アプリ「TP-Link Tether」を用意し、ネットワークの設定や管理をiPhone/iPadやAndroidスマートフォン・タブレットで直感的にできるよう工夫している。

 一方、Archer BE550は、今後、VRや3D、8Kといった大容量の動画データのやり取りが増えることを見越し、先行して6GHz帯対応・Wi-Fi 7対応のハイエンドWi-Fiルーターを導入したい家庭におすすめのモデルとなる。実勢価格3万2780円と、Wi-Fi 7対応ルーターとしては比較的安価なため、トライアル導入にも向いている。

 Wi-Fi 6以前の旧規格(IEEE 802.11ax/11ac/11n)と比べ、「爆速」とも評される最新規格のWi-Fi 6EやWi-Fi 7に自宅のWi-Fi環境をアップデートしたいと思ったら、それぞれのカテゴリでメーカー別シェア1位を獲得したTP-Linkの製品は有力な選択肢となるだろう。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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