駆けつけ2杯は?
まずはクラフトビール「MEET2 セッションIPA」。静岡県沼津のベアードブルーイングが醸す。ゴクゴク飲んでもコクと香りが逃げず旨い。おかわりしたい気持ちを抑え、イタリアのロゼ・スパークリング「ラモーロ」で発泡コンビネーション。辛口でガス感は優しくフレッシュな酸味と果実味が旨い。駆けつけの2杯がクラフトビールとスパークリングワインとは優雅である。
酒を飲むための黒いタレと赤いタレ
中国たまり醤油仕立ての「黒いよだれ鶏」。中華料理の名前につく「黒」ってワードはそそる。黒酢豚とか黒麻婆とか。なんだか魅力的な「悪」を感じる。そんな黒いタレとしっとりした鶏に酒が進む。
続いてもタレを楽しむ料理、「スパイシー海老マヨ」。甘味と辛味いずれも濃厚なスイートチリソースとマヨネーズのタレがサクッと揚がった海老にたっぷりかかっているのがうれしい。「タレはたっぷり」が旨いのだ。
地酒とペンネと白ワイン
日本酒は「十六代九郎右衛門 純米 ひとごこち 火入れ原酒」。よくわからんコンテストが多い中、世界的に影響力の強いコンテスト「IWC 2023」のSAKE部門でチャンピオンに輝いた長野県木曽郡の湯川酒造店が醸す。昨今、若干インフレ気味の「九郎右衛門」が飲み放題メニューに入っているのはナイス。
九郎右衛門と合わせたのは「おつまみペンネ・アラビアータ」。地酒とペンネ・アラビアータの相性が抜群なのを知っている。にんにくと唐辛子の効いたソースは旨みが強く、もちもちペンネに絡む。重要なのが食べやすい形状。おしゃべりしながら食べるためにペンネは開発されたのだ、きっと。
そしてフランスの白ワイン「ナダルエノー キュヴェ マリー シャルドネ」。暑かった日の夕暮れに飲むよく冷えた白ワインは3割マシで旨く感じる。