新しい事業アイデアも
今回は民泊系とデジタル系の参加者が多かった、とお話ししましたよね。僕はまだ民泊をやっていませんが、不動産運用(賃貸)とデジタル系コンサルティングが事業の柱なので同業同士の話も楽しいものです。例えば民泊の場合、みんなの共通の悩みは清掃業者の不在。八ヶ岳エリアってリネン屋とか清掃業者がいなくって民泊運営しようと思ったら自分で動かないといけない部分が多いんです。それってオーナーの負担が大きいし、複数物件を運用しようとしたら体が持ちませんよね(そこまで集客できるのかは別として)。
でもデジタル系の人を交えて雑談しているうちに、隙間時間で清掃とリネン交換をバイト感覚でやりたい人をリスト化してウーバーイーツの配達員やタイミーのように共有していく仕組みも作れるんじゃないかって話題になりました。八ヶ岳はスモールビジネスが多いので、時間の融通が効く人もたくさんいます。ビジネスは波があるので、ちょっと現金収入を増やしたいな、って時にはお互いWin-Winになるんじゃないか、という話です。
他にもハードウェアエンジニアとWeb系、プログラマーなどで雑談していて簡易な農業IoTのアイデアも出てきました。いわゆる、害獣対策や盗難防止のセンサーです。八ヶ岳にはJAに参加しているような大規模農家もいますが、むしろ個人や家族でやっている小規模農家もたくさんいます。そこでは、害獣対策や盗難防止に大きな投資ができません。でも、ラズパイ(Raspberry Pi)とローラ(LoRa)を組み合わせるような簡易IoTなら費用も賄えるのでは、というアイデアです。
八ヶ岳の起業家をギルドのように
八ヶ岳のフリーランスでギルド的に連携することで、新しいビジネスも生み出せるかもしれません。Webを作れる人、ロゴなどのデザインができる人、ちょっとしたアプリを作れる人、写真家、動画編集など、1人1人のスキルは狭くてもギルドとしてなら大きなこともできそうです。今、空き家問題や小規模農家の工数軽減はどの地域でも課題になっていることです。もしかしたら、八ヶ岳のフリーランスギルドが社会課題を解決する日がくるかもしれません(でも背伸びせずに楽しめる範囲でやっていきます)。異業種交流会は参加する度に新しい刺激があるので本当に楽しみです。
これからも八ヶ岳暮らしのリアルをお届けしていきます!
今回は、八ヶ岳暮らしというより八ヶ岳でスモールビジネス起業をしている人たちについてお伝えしました。とはいえ、移住と起業は表裏一体。フルリモートワークや居住地自由化を認めている一部の会社に勤めている人以外には、地域での起業が現実的な仕事になります。僕は「田舎でのんびり起業」という文脈で、背伸びした起業ではなく自分の時間や暮らしを優先したスモールビジネスでの地域起業をおすすめしています。この起業モデルに興味のある人は「ヤツビジ(https://tmr-llc.jp/yatsubiz)」をご覧ください。
次回も八ヶ岳暮らしのリアル、ワーケーションや地方移住について詳しくお話ししていきますね。あなたの働き方、暮らし方がハッピーでありますように!(TMR・玉利裕重)