阪急阪神HD、決済機能「HH cross PAY」開始

金融

2024/07/04 13:00

 阪急阪神ホールディングスは7月2日に、グループ共通ID「HH cross ID」の利用者が、グループの実店舗やウェブサービスにおける支払いで、スムーズに決済できるようにするペイメントサービス「HH cross PAY(エイチエイチ クロス ペイ)」の提供を開始した。

「HH cross PAY」のロゴ

まずはライブレストラン「ビルボードライブ」で利用可能に

 「HH cross PAY」は、ユーザーが登録した「HH cross ID」と、クレジットカード(VISA、JCB、MasterCard、American Express、Diners)や銀行口座を紐づけることで、「HH cross ID」を導入しているサービスの利用時に支払いの都度、クレジットカード情報などを入力することなくスムーズな会計が可能になる。
 
「HH cross PAY」による決済イメージ

 同システムは、三井住友カードが提供している「モバイル決済パッケージ」を利用しており、同社のカード発行会社としてのノウハウも活用することで、「HH cross PAY」のさらなる機能の強化やおトクなサービスの提供も検討する。
 
「HH cross PAY」の特徴

 7月2日時点では、グループ会社である阪神コンテンツリンクが東京・横浜・大阪で運営するライブレストラン「ビルボードライブ」のウェブでの座席券購入と、その会員組織「Club BBL」の年会費の支払いに「HH cross PAY」を利用できるようになっている。

 今後は、「HH cross ID」を導入しているさまざまな事業において「HH cross PAY」の利用を可能にし、ウェブ上での取引だけでなくスマートフォンの画面にコードを表示することで、店舗や施設の対面決済でも利用できるようにする機能向上を予定する。また、阪急阪神グループで展開するポイントサービス「Sポイント」との連携によって、買い物の利便性や楽しさをより高めていくほか、利用客の好みにあわせたおトクな情報やクーポンなどの配信も計画している。

 「HH cross ID」は、阪急阪神が提供するさまざまなサービスを便利に利用するためのIDで、阪急阪神グループのさまざまなサービスを1つのIDで、シームレスに使える。また、同IDをグループ横断的に利用客の好みにあわせた商品を提案するOne to Oneマーケティングや、新たな商品・サービスの開発などにも活かしていくことで、利用客の満足度のさらなる向上につなげていくとしている。