ド肝を抜かれたメニューその3
「あっしは猫も杓子も大盛り焼きそばってぇこのご時世に、ちょっとやそっとじゃ驚きませんぜ。こう見えてもあっしはね、じじいの代から江戸っ子ってなもんで、そんじょそこらの大盛り焼きそばは見飽きてるやら、見飽きてないやらってなもんで。へ? これがまさか焼きそばですかい? ええーっと、あっしには立派なお山かなんかにしか見えないんですが」と、江戸のお調子者がホラを吹くくらいの山盛り焼きそば。これで299円はもう笑い話のレベル。
紅生姜、青のり、豚肉、にんじんも入っているけど、やっぱり焼きそばを心いくまでほおばれるというのがうれしい。シャキシャキとしたキャベツの食感も高ポイントだ。食べても食べてもなくならないのに299円。日本昔話で見たことがある、ご飯が湧いて出るお茶碗で食べているような錯覚を覚える。途中で飽きたら、七味やマヨネーズで味変しつつ炭水化物のお山で迷って無我夢中。