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「!」はNG? 「。」で文を終えるとマルハラ!? 現代のビジネスメール事情

時事ネタ

2024/06/30 18:30

 チャットやメールなど、電子でのやり取りが多い現代。顔を合わせず、オンラインでテキストのみのコミュニケーションを取ることも多いだろう。そんなビジネスメールなどのやり取りで、「!」を使うかどうかで意見が分かれている。この記号文字の有無で、どう印象が変わるのだろうか。

「!」のありなしで印象は変わる?(画像はイメージ)

ビジネスメールで「!」は失礼なのか

 一般的に「ビックリマーク」と呼ばれる「!」は、正しくはエクスクラメーションマーク/感嘆符といい、驚きや強調を表す時に使われることが多い。しかしビジネスマナーとして「上司や取引先に『!』を使うのは失礼」とされることも多く、実際に「友だちじゃないんだからつけないほうがいいよ」「軽い印象になりそうでつけてない」という人も多い。

 反対に、「軽い印象にしたいからつけている」という意見も。顔が見えず、文字だけでのやりとりはどうしても冷たい印象になりがちなので、あえて使っているという人も少なくないようだ。

 特に最近はリモートワークの浸透で、直接、対面で顔を合わせない仕事も増えている。表情を読み取れないからこそ、「文字だけのやりとりでもテンションの高さを表すために使う」「リアルに比べて情報量が少ないから、文字以外にも伝えてあげた方がいい」といった声があがっている。

 一方、「『!!』と連続でつくとさすがに軽い気がする」「何個も使うと、逆に怒っているのかなって思っちゃう」という声も。強調を表す時に使われることの多い「!」は、複数重ねるとニュアンスが読み取りにくくなり、あまり好まれていないようだ。

 最近では「。」で文を終えると冷たい印象になるという「マルハラ」も話題になっている。マルハラとは句読点の「。」(マル)とハラスメントの略。上司からの連絡が「了解です!」よりも「了解です。」の方が冷たいと感じ、若い部下は萎縮してしまうようだ。そのことからも「!」をメールなどで使うのは、若い世代の方が抵抗がないことが読み取れる。

 ネット上には「むしろ顔文字も使うべきだと思う」「絵文字とか顔文字使って、感情も表せた方が合理的」という声もあるほど。果たしてビジネスメールは今後どのように変化していくのだろうか。(フリーライター・井原亘)

■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている