• ホーム
  • トレンド
  • 【全力推し活日記17】TM NETWORK 40周年ツアーを全力でやり切ったよ!

【全力推し活日記17】TM NETWORK 40周年ツアーを全力でやり切ったよ!

暮らし

2024/06/29 16:10

 【全力推し活日記17】1994年4月21日。デビュー10年目の記念すべき日に、突然発表されたTM NETWORKの「活動終了」宣言と東京ドームのラストライブの日程。青天の霹靂とはまさにこのことで、TM NETWORKのファンだった私は、当時この事実をなかなか受け入れることができず、とりあえず学校に行くもののしばらくはやる気のない日々を過ごしていました。※「TM NETWORK」とは、小室哲哉さん、宇都宮隆さん、木根尚登さんの3人組音楽ユニットです。

 
デビューから終了宣言までの歴代ツアーパンフレット。
ラストライブのパンフレット(中央・赤色)は
悲しすぎて今でも読めません。(筆者撮影)

ラストライブからちょうど30年

 それでもやはり最後のライブはこの目で絶対に見ないと!と必死で取ったチケットを握りしめ、どん底の気分のまま東京ドームのラストライブに参戦したのは、ちょうど30年前の1994年5月18日、19日のことです。

 ラストライブで覚えていることと言えば、小室さんのファンなのに、あのメガネをかけたインテリなビジュアルに冷たさを感じてしまい、宇都宮さんと木根さんばかり見ていたことと、大泣きしながら歌うもんだから、隣で一緒に泣いている友人から「うるさい!」と怒られたこと。この二つだけ。よくもまあこんなに泣けるもんだねと自分で関心するほど終始号泣していた気がします。

 TM NETWORKにもう会えなくなるなんて…本当に本当に悲しかった。
 それから月日は流れ、5年後には無事復活を遂げ、今年40周年を迎えることができました。

 と言っても3人ともソロ活動をしながらの「TM NETWORK」なので、以前と比べ活動密度は低いものの、デビュー40周年(2024年4月21日)に向けた40公演ツアーは、とても精力的でFANKS(=TM NETWORKのファンの通称)にとっては、あの号泣した日から、こんな素晴らしい未来が待っていようとは、全く想像もできない最高の時間でした。

 40周年・40公演ツアーは、大きく四つのツアーで構成されており、約22カ月かけて16都道府県で行われました。

・FANKS intelligence Days  22年7月29日~9月4日(5会場全9公演)

・FANKS intelligence Days ~DEVOTION~ 23年9月7日~11月3日(12会場全16公演)

・FANKS intelligence Days ~STAND 3 FINAL~ 24年1月18日~3月8日(7会場全9公演)

・FANKS intelligence Days ~YONMARU~ 24年4月20日~5月19日(3会場全6公演)

 あの号泣したラストライブからちょうど30年後の同月同日の24年5月18日、19日。私は40周年・40公演ツアーの最終公演が行われるKアリーナにいました。

 さあファイナル公演です! 30年前とは正反対の足取りで、心弾ませながら会場に向かいます。気分は、Come on FANKS the FESTIVAL!Jumpin' about shout it around.まさしくこんな感じ。

 早々に会場に入り、トイレもすませ、”精一杯、楽しむ”ことだけを考えながら開演時間を待ちます。
 
私の気持ちと同じ。とても天気がいいKアリーナ。(筆者撮影)
 

YONMARU(40周年でよん-まる)ツアーのセットリスト

 少し長くなりますが、YONMARUツアー初日となる35公演目の東京ガーデンシアターの時の感想を添えて、このYONMARUツアーのセットリストを紹介します。

 会場が暗転、高鳴る鼓動。1曲目はなんと「Self Control」。突然まばゆい照明!そしてその瞬間にはもう3人がステージに立っています。

 ここ近年のライブは、インストゥルメタル(以下、インスト)の曲から始まり2曲目から本人達が登場することが多かったのでいきなりの登場に、え?え?もう?うわー!何その衣装!小室さん王子様やん!かっこいい!そして最初からノリノリな曲に両手を振り上げテンション爆上がりです。

 2曲目は「Maria Club」。おお!懐かしい!間奏で「フッ、フッー」とFANKSが歌うのですが、これが超楽しい!TM NETWORKの曲はコール&レスポンスが少ないので、こうやって声出しができる曲は観客のテンションがそろい自然に生まれる一体感がたまりません。

 3曲目は、デビューのきっかけでもある、アマチュア時代の音楽コンテストで優勝した曲「1974」。このタイトルのおかげで、1974年生まれのFANKSは年齢を聞かれると、自慢気に「1974です」と答えます。もちろん私も「1974です」。

 とてもポップなアレンジに仕上がっていて、自然と手拍子に包まれる会場。30年前のTM のライブで手拍子なんてありえなかったよなぁと思うとその空気感に終始ニヤけていました。

 4曲目は、小室さんと木根さんによる「Carry on the memories」。DEVOTIONツアーではFANKSへの思い、STAND 3 FINALツアーではスタッフへの思い、YONMARUツアーでは自分達の思いを歌ったツインボーカル曲。

 スクリーンに映しだされるオフショットの3人の映像に、”僕らが歌えば君がほほえむ、きっと初めて描く夢はそのくらいだった”、”あとどのくらいかな?あの場所この場所で、音を奏でて君を笑顔にできるのは”の歌詞に、FANKSとして過ごしてきた36年のいろいろな想いが次々に蘇り、ボロ泣きでした。

 5曲目は、しっとりと宇都宮さんが歌いあげるバラ―ド「Confession」。

 6~12曲目は、CAROL組曲と呼ばれる30分オーバーの長編楽曲。30周年のときにも同じ構成で演奏しているので、「またか」や「貴重なライブの2時間だから、CAROL以外も聞きたい」などの感想もあるかと思いますが、このYONMARUツアーが初めてのTMのライブという人も一定数はいると思うので、やはりミリオンを達成したアルバム「CAROL」の世界観は40周年も外せないですよね。

 今回のCAROL組曲の見どころは、木根さんのキーボード。キーボードというとどうしても小室さんが注目されますが、木根さんの鍵盤も、めっちゃかっこいいんです!←声を大にして言いたい! あとはAIで創り出された宇都宮さんが歌うシーン。最新の技術を駆使した演出はさすがTM NETWORKです。

 13曲目は、インストで「Coexistance」。このツアーの前に小室さんが言っていたキーワード「共存」という曲です。ライブやCDアルバムには小室さんのインスト曲が収録されているのですが、いつもインストが、最高にかっこいいのです。

 メロディラインだけじゃなく小室さんがシンセで創りあげた音が、私の気持ちをあおってくるようで、震えを感じるほどのかっこ良さです。

 そして14曲目は、最新曲の「Whatever Comes」。サビにフリのあるアップテンポな曲でここから始まるだろう後半の盛り上がりを期待させます。

 15曲目は「RAINBOW RAINBOW」。曲のタイトル通り7色で照らされるステージ照明はもう一つのアート作品!まさにこの曲の世界観そのもので圧巻の一言。いやむしろ一言でなんて伝えきれないほどに目も心も奪われてしまいます。

[次のページ]まさかのえ?もう「Get Wild」

  • 1
  • 2

次へ

ギャラリーページ