【酒場レコード・1】東京メトロ・新中野駅に隣接する「鍋屋横丁(通称、鍋横)」は江戸中期から続く商店街。新旧さまざまな店舗が入り混じり、「むさしの玉屋」の求肥(ぎゅうひ)の入った最中、「鳳月堂」のどら焼きが旨く、折々通うなじみの商店街だ。その鍋横に軒を連ねるのが今晩の酒場、日本酒居酒屋「赤燈(れっと)」。日本酒は女将が好む酸味と甘味のバランスがとれた銘柄を中心に、常時40種類以上がラインアップされている。旬の魚や野菜を使った手料理を楽しみながら、全国の地酒に浸かることができる大人の店なのだ。
乾杯は「生ビール」(サッポロ黒ラベル、630円)、お通しは旬の「タケノコ煮」。このお通しが旨い。出汁で潤ったタケノコはコリっとした食感。鼻に抜ける香りは夏の始まりを告げる。出汁の好みが合う店は敬い大切にしないといけない。
開店直後に入店
18時の開店直後に入店。座席数はカウンター10席、テーブル4人席が二つ、6人席が一つ。和紙シェードの燈が「お前、落ち着けよ」と訴えているにもかかわらず、壁一面に掲示されているメニューに興奮してしまう。壁のメニューを眺めるのは酒場の醍醐味だけど、心が躍り目移りして集中できない。酒場に入店直後はいつもこうだ。生ビールとタケノコ煮
乾杯は「生ビール」(サッポロ黒ラベル、630円)、お通しは旬の「タケノコ煮」。このお通しが旨い。出汁で潤ったタケノコはコリっとした食感。鼻に抜ける香りは夏の始まりを告げる。出汁の好みが合う店は敬い大切にしないといけない。