Okamiとの出会い
そんな中、GGの2人が出会ったのがイギリスのOkamiだ。Okamiは「オリガミ」を元にした言葉で「薄くて軽くて頑丈」であることなどを現している。2人は、まず試しにと使ってみたところ「この軽さと頑丈さなら酪農の現場でも使える」と確信。現場に導入することを決断した。
「Okamiは酪農のような過酷な環境でも使える素晴らしい製品だ」と2人はイギリスでOkamiを開発するMatia氏にラブレターとも言える熱烈なメールを送ったところ、本人からOKの返事をもらいつきあいがはじまった。
まさか開発者本人から返事をもらえると思っていなかった2人は、「せっかくの縁を生かして、酪農を維持するための資金としてOkamiを日本で販売できないか?」と思いついた。
Matia氏に相談したところ「あなたたちの活動を応援したい。ぜひOkamiの素晴らしさ伝えて日本で製品を普及してほしい」という旨の返事をもらったという。
愛する牛と共に。
Okamiの販売による収益は、GGの本業である酪農に活かすべく奔走しているが、まだまだ本業に回せていないのが実情である。しかし、今後酪農というビジネスが順風満帆になったとき、2人はApple系ガジェットの活動を辞めてしまうのだろうか?「残念ながら、まだまだ酪農が順風満帆になる日は近くなさそうです。でも、そういう日が来ることを信じているし、願っています。そして、その日が来た頃には、Okamiのファンが日本中に増えているときだと思います。Okamiを愛してくれるユーザーのために、私たちはOkamiのビジネスを辞めることはないでしょう」と答えてくれた。(ITプロデューサー・Jag山本)
■Profile
Jag山本(山本釈弘)
ITプロデューサー。Webマーケティング・メディア運営などを行っている。武蔵野美術大学大学院非常勤講師。著書に「新IT時代への提言」(アスキー総合研究所)など。Jag Project,LLC代表