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酪農を維持するためにApple系ガジェットを販売しはじめた島根の女性2人組起業家。

暮らし

2024/06/13 17:05

 島根県で酪農を維持するために奮闘する女性起業家2人によって設立された企業がある。社名はGG合同会社。設立はコロナ禍のさなかの2021年だ。GG合同会社が手掛けるのは、OkamiシリーズというiPhoneやiPad向けの便利なケーススタンドだ。一見すると販売を手掛けるツールから「酪農」は結びつかないが、実は彼女たちがAppleガジェットを手掛けはじめたのは酪農と深い結びつきがある。

牛舎でOkamiを使いながら販売も手掛ける起業家の
竹内さん(左)と吉田さん

バター不足~コロナによる牛乳過多~ロシア情勢による飼料の急騰

 GG合同会社の代表を務めるのは竹内さんと吉田さん。2人とも酪農が本来の生業である。

 しかし、バター不足問題の対策として牛を増やした後に、新型コロナによる学校給食・外食でのミルク需要の激減。そして、ロシア情勢による飼料の急騰により、酪農を維持したいと思い、酪農以外の収入源を確保したいとの思いで設立した。吉田さんは酪農を続けることができなくなってしまい、今はガソリンスタンドで仕事をしながらGGの仕事をしている。
 
大好きな酪農を続けるためにも「酪農以外の収益源」を探す必要が…

Apple製品と酪農

 GGの代表の竹内さんと吉田さんは、熱烈なAppleユーザーだった。牛舎で牛の健康を管理するための写真撮影や、酪農事業のデータのまとめなどもApple製品で行ってきた。

 その理由について「酪農を本業とする中で、セキュリティなども視野に手軽に安心して使える環境はApple製品しかない」と考えてきたからという。
 
熱烈なAppleユーザーだったこともあり、
牛舎の牛の健康管理業務などもアップル製品を使っている

牛舎のような過酷な環境でも安定・安心して使えるiOSガジェット

 iPadやiPhoneを使って牛舎にいる牛の健康を管理したり、日々のタスクを管理するには、様々な課題があった。事務所や牛舎で万が一落としてしまっても仕事が滞らないようにしなければならない。

 また牛舎で使う際に不安定な柵の上でスタンドに乗せて使うiPadを落とすようなことがあったら、業務に差し支えが生じてしまう可能性もある。

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