【記者のひとこと】北米市場で苦戦

コラム

2024/05/30 10:00

 NTTデータグループと野村総合研究所(NRI)が北米市場で苦戦しています。昨年度の北米での売上高は、NTTデータグループは前年度比1.3%減の5867億円で、NRIは同10.1%減の345億円となりました。

 本来なら円安効果で追い風であるにも関わらず、それ以上に北米での金利高などによるIT投資抑制の影響が出たようです。NRIの柳澤花芽社長は、北米市場の本格化的な回復は「24年度下期以降になる見通し」とコメントしています。

 競争の激しさに加え、コロナ禍後から続くIT投資減を受けて、北米ビジネスは、本年度も両社にとって不安要素になりそうです。(安藤章司)

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