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「後払い乗車サービス」の実証実験、世田谷線を除く東急線全駅で開始

 東急電鉄、東急、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、ジェーシービー、QUADRACは5月15日に、タッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や、同カードが設定されたスマートフォンなどを使用した後払い乗車サービスの実証実験を、世田谷線を除く東急線全駅で開始する。

対象改札機における読取部での
クレジットカード決済イメージ

タッチ決済に対応したクレカを使用

 同実証では、事前に乗車券を購入する必要がなく、手持ちのタッチ決済対応のカードやスマートフォンなどを対象改札機の読取部にかざすことで、東急線が利用可能になる(東急線と相互直通運転を行っている他社線には非対応)。

 世田谷線の各駅は、2024年中に車両または改札窓口にタッチ決済対応のカードや同カードが設定されたスマートフォンなど、およびコードに対応した読取機器を設置して、同実証の開始を予定している。

 東急電鉄は同実証の開始によって、すでに多くの人が利用している交通系ICカードを主軸としつつ、日頃の買い物などでもりようされている使い慣れたクレジットカード、デビットカード、またはスマートフォンだけで鉄道を利用できるようにして、沿線住人だけでなく訪日外国人を含む来街者に対しても、柔軟でシームレスな乗車サービスを提供する。

 利用可能なクレジットカードブランドは、Visa、JCB、Amerian Express、Diners Club、Discover、銀聯で、今後はMasterCardの追加も予定している。

 あわせて同実証では、各社が共創して「人」「まち」「交通」をデジタルでつなぐ乗車サービスの構築を目指す。