【こっそりミームを教えます・151】大好きなアイドルを応援したい気持ちはファンに共通する思いだが、熱が入りすぎて迷惑を掛けるケースもある。例えば「サセン」はK-POP界隈の用語で、問題を起こすファンのことを指す。「私生活（サセンファル）を追い回すファン」の略で、「サセン」「サセンペン」と呼ぶそう。ちなみに「ペン」とはファンのことだという。応援しているアイドルがいる人は、自分の行動が当てはまっていないかチェックしてみよう。

「サセン」はK-POP界隈でも大きな問題に

　アイドルとはいえ、私生活が守られないことは大きな問題だ。BTSのVは、「僕たちはチャーター機に乗っています。本当は一般の飛行機に乗りたいのですが、長距離移動を知って僕たちの前や隣に座ってくる方々がいらっしゃる。プライベートな空間なのに安心して休めないから、とても不便です」と、サセンによる被害に触れている。

　EXOのチャンヨルは自宅に侵入しようとしたサセン2人を警察に通報したりと、こちらもかなり大きなトラブルに発展してしまった。

　同様に日本のアイドル界隈でも「オリキ」「ヤラカシ」と言われる問題ファンが存在する。「追っかけ」に「力（リキ）を入れる人」で「オリキ」とされており、「裏オリキ」という言い方をされることもある。「ヤラカシ」も同様で、マナーやルールを守らない追っかけファンのことを指す。

　同じようなワードで「ちゃっかり」というのもあるが、こちらはアイドルに会うことを計算して、偶然を装いアイドルに遭遇しようと試みる人物達の通称だ。こちらは迷惑行為を行うわけではないので、「ヤラカシ」や「オリキ」とは分けて考えられているという。

　「ファンはアイドルの鏡」という言葉があるが、過激な行動は本人たちの迷惑になるだけでなく、アイドルの評判を下げてしまう危険性も。人生に活力を与えてくれるアイドルや推し活だが、当人たちに迷惑を掛けてしまっては元も子もない。ルールや常識を守って、楽しい推し活ライフを送ってほしい。（フリーライター・井原亘）

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている