【今、売れている美容家電・Vol.2 美顔器】
ひとことで美顔器といってもさまざまなタイプの商品があり、価格帯も幅広いが、電気の刺激(EMS)で表情筋を引き締めるタイプがメインストリームだ。美顔器の売れ筋について、ヤマダデンキLABI東京八重洲の鳥谷部聡美フロア長に聞いた。
「まずは、気になっていて改善したいところの優先順位を決めておくと商品を選びやすくなります」と鳥谷部さんはアドバイスする。気になる部分をただ挙げるだけでは、あれもこれもとなりがち。そこで肌の保湿やたるみ、くすみ、頬、目もと、口もとなど、気になる部位の優先順位を考え、高い順位の悩みに対応する商品を選ぶというわけだ。
30代以上では、リフトアップ目的のお客が多い。必然的にEMSの話になるのだが、EMSは電気を流すためにビリビリした刺激があり、その刺激が苦手というお客もいる。鳥谷部さんは「来店されるお客様はメイクをしていますので、顔に当てて試すのが難しいため、手の甲で刺激の感じ方を体感していただくようにしています」。
鳥谷部さんによると、電気の刺激が苦手な場合は肌の保湿力をアップすることで化粧水の浸透を高めるという方法もある。保湿力を高めると毛穴が気にならなくなったり、肌のもちもち感がアップしてシワが目立たなくなったりという効果が期待できるとのことである。
美顔器は決して安価な商品ではない。価格について聞くと「事前に調べているお客様はともかく、調べずに来店されたお客様の中には、ちょっと驚かれる方もいます。でも、商品の機能や期待できる効果などを説明すると、納得していただけます」とのことだ。
接客で心がけているのは、「普段の肌ケアや最近気になる部位などについて、お客様の話をよく聞き、お客様のお悩みに合った商品を提案できるようにしています。当店には実際にお試しいただける商品も多いので、体験もお勧めしています」。
カタログや販促ツールに記載されている情報だけでなく、メーカーの勉強会に参加して鳥谷部さんが実際に体感した印象や感想などもお客に伝えるようにしているという。
同製品は、2種類の周波数を採用した独自開発のデュアルダイナミックEMSにより、顔の表情をつくる複雑な筋肉を引き上げながら動かす。EMSの強さは6段階で、電極部は40度と43度の温かさに切り替えることが可能。
気になる部位にEMS電極を当てやすいかっさ形状で、顔だけでなくデコルテや二の腕、ふくらはぎなどにも使用できる。EMSとかっさの組み合わせによる温感かっさトリートメントで、ハリ感やフェイスラインの引き締まり感、化粧ノリの良さを実感できるという。
売れ筋の理由は「EMSでフェイスラインを刺激して引き上げ、かっさでリンパを流してマッサージもできる点が人気のポイントとなっています。コンパクトサイズも魅力の一つで、旅行に持っていっても家でも邪魔にならないコンパクトさも大きなアピールポイントです」と鳥谷部さんは説明する。
また、比較的高価格帯が多い美顔器の中では、EMSが付いていて手が届きやすい価格も人気の理由となっている。
同製品はEMSとRF、LED、イオンの4つからなるマルチアクティベートテクノロジーを採用。3位のEH-SP85で採用したデュアルダイナミックEMSとパナソニック市場最高出力のRF、くすみの原因となるメラニンが溜まった角質を剥がしやすくする赤色LED、角質層へ美容成分を届けるイオンのそれぞれの特徴を組み合わせたモデルだ。
マルチアクティベートテクノロジーによる4つのモードで肌のハリやキメ、くすみや乾燥小じわ、頬の毛穴など9つのエイジングケアが行える。肌に当てるヘッド部はフラット形状で肌を引き上げやすく、電極間の距離を変えて配置したウェーブ電極により広範囲にRFを届ける。
鳥谷部さんは「EMSによるリフトアップや化粧水を浸透しやすくするMOISTモード、目もとの集中ケアモード、肌を温めて化粧水の保湿成分を肌の奥まで届けるモードなど、1台でいろいろな肌ケアができる点が人気を集めています」と話す。
安いとはいえない価格だが、「美容医療の施術に通うことを考えたら、1台購入して自宅で使いこなした方がコスパがよい」と考えるお客は少なくなく、価格が購入のネックにはなっていないという。
同社の従来品と比べて出力が約20%アップしたEMSが表皮から筋肉までのすべての層にアプローチし、フェイスラインをリフトケア。1~3MHzのラジオ波を独自に組み合わせたトリプルRFは肌を温めながらケアする。さらに同社独自のLEDによる美肌光は従来比で輝度が3倍になり、肌のハリやうるおいを向上させる。
モードは5つ。DAILYモードは毎日3分で手軽に肌ケアができる。週末には毛穴の汚れをクレンジングするCLEANモードと角質の奥までアプローチする高浸透×リフトケアのDYHPモード、目もとを明るい印象にするEYE CAREモード、肌を引き締めるCOOLモードの連続使用で13分間の集中ケアが行える。
売れ筋1位の理由について鳥谷部さんは「保湿とリフトアップの両方を兼ね備えているところが、お客様へのアピールになっています。洗顔だけでは取り切れなかった汚れもCLEANモードでキレイになり、その後で化粧水を使って保湿すると、その保湿成分がより肌に浸透しやすくなります」と語る。
目もとは年齢が出やすく、目もとのケアを重視するお客は多い。同商品は目もとケアのモードも搭載しており、それ以外の部位でも多用途に活用可能。
「売れ筋2位のパナソニック EH-SR85とは同価格帯ですが、割と年代が上で特にリフトアップをしたいというお客様はパナソニックを選ぶ傾向が見られます。ヤーマンは毎日手軽に肌ケアができるという点で、幅広いお客様に選ばれる傾向があります」。
美容家電商品はネット通販でも販売されている。しかし、「本体のサイズ感や使い方、実際の使用感などを考えると、やはり店舗に来て体験してみることをお勧めします」と鳥谷部さんはいう。美容家電で肌ケアを考えている向きは一度、店舗に足を運んでみよう。
ひとことで美顔器といってもさまざまなタイプの商品があり、価格帯も幅広いが、電気の刺激(EMS)で表情筋を引き締めるタイプがメインストリームだ。美顔器の売れ筋について、ヤマダデンキLABI東京八重洲の鳥谷部聡美フロア長に聞いた。
改善したい部位の優先順位を決めて商品を選ぶ
美顔器は外的な刺激によって肌を引き締め、整える商品。外的な刺激とはEMSや電磁波(RF)、光、超音波、イオンなどで、これらの中から複数を組み合わせた商品もある。はじめて美顔器を購入するときは商品数が多いため、どの商品を購入したらよいのか迷ってしまうことも多いようだ。「まずは、気になっていて改善したいところの優先順位を決めておくと商品を選びやすくなります」と鳥谷部さんはアドバイスする。気になる部分をただ挙げるだけでは、あれもこれもとなりがち。そこで肌の保湿やたるみ、くすみ、頬、目もと、口もとなど、気になる部位の優先順位を考え、高い順位の悩みに対応する商品を選ぶというわけだ。
30代以上では、リフトアップ目的のお客が多い。必然的にEMSの話になるのだが、EMSは電気を流すためにビリビリした刺激があり、その刺激が苦手というお客もいる。鳥谷部さんは「来店されるお客様はメイクをしていますので、顔に当てて試すのが難しいため、手の甲で刺激の感じ方を体感していただくようにしています」。
鳥谷部さんによると、電気の刺激が苦手な場合は肌の保湿力をアップすることで化粧水の浸透を高めるという方法もある。保湿力を高めると毛穴が気にならなくなったり、肌のもちもち感がアップしてシワが目立たなくなったりという効果が期待できるとのことである。
美顔器は決して安価な商品ではない。価格について聞くと「事前に調べているお客様はともかく、調べずに来店されたお客様の中には、ちょっと驚かれる方もいます。でも、商品の機能や期待できる効果などを説明すると、納得していただけます」とのことだ。
接客で心がけているのは、「普段の肌ケアや最近気になる部位などについて、お客様の話をよく聞き、お客様のお悩みに合った商品を提案できるようにしています。当店には実際にお試しいただける商品も多いので、体験もお勧めしています」。
カタログや販促ツールに記載されている情報だけでなく、メーカーの勉強会に参加して鳥谷部さんが実際に体感した印象や感想などもお客に伝えるようにしているという。
EMS+かっさのパナソニック バイタリフトかっさ
ヤマダデンキLABI東京八重洲の売れ筋ベスト3を紹介しよう。3位はパナソニック リフトケア美顔器 バイタリフト かっさ EH-SP85。同製品は、2種類の周波数を採用した独自開発のデュアルダイナミックEMSにより、顔の表情をつくる複雑な筋肉を引き上げながら動かす。EMSの強さは6段階で、電極部は40度と43度の温かさに切り替えることが可能。
気になる部位にEMS電極を当てやすいかっさ形状で、顔だけでなくデコルテや二の腕、ふくらはぎなどにも使用できる。EMSとかっさの組み合わせによる温感かっさトリートメントで、ハリ感やフェイスラインの引き締まり感、化粧ノリの良さを実感できるという。
売れ筋の理由は「EMSでフェイスラインを刺激して引き上げ、かっさでリンパを流してマッサージもできる点が人気のポイントとなっています。コンパクトサイズも魅力の一つで、旅行に持っていっても家でも邪魔にならないコンパクトさも大きなアピールポイントです」と鳥谷部さんは説明する。
また、比較的高価格帯が多い美顔器の中では、EMSが付いていて手が届きやすい価格も人気の理由となっている。
4つの機能を組み合わせたパナソニックのバイタリフト RF
売れ筋2位はパナソニック リフトケア美顔器 バイタリフト RF EH-SR85。3位と2位がパナソニックだが、鳥谷部さんによると「パナソニックは田中みな実さんがイメージキャラクターになっていて、雑誌で紹介されることも多く、認知度が高いことから指名のお客様も少なくありません」とのことだ。同製品はEMSとRF、LED、イオンの4つからなるマルチアクティベートテクノロジーを採用。3位のEH-SP85で採用したデュアルダイナミックEMSとパナソニック市場最高出力のRF、くすみの原因となるメラニンが溜まった角質を剥がしやすくする赤色LED、角質層へ美容成分を届けるイオンのそれぞれの特徴を組み合わせたモデルだ。
マルチアクティベートテクノロジーによる4つのモードで肌のハリやキメ、くすみや乾燥小じわ、頬の毛穴など9つのエイジングケアが行える。肌に当てるヘッド部はフラット形状で肌を引き上げやすく、電極間の距離を変えて配置したウェーブ電極により広範囲にRFを届ける。
鳥谷部さんは「EMSによるリフトアップや化粧水を浸透しやすくするMOISTモード、目もとの集中ケアモード、肌を温めて化粧水の保湿成分を肌の奥まで届けるモードなど、1台でいろいろな肌ケアができる点が人気を集めています」と話す。
安いとはいえない価格だが、「美容医療の施術に通うことを考えたら、1台購入して自宅で使いこなした方がコスパがよい」と考えるお客は少なくなく、価格が購入のネックにはなっていないという。
毎日3分のDAILYモードを搭載したヤーマンのフォトプラス シャイニーネオ
ヤマダLABI東京八重洲の美顔器の売れ筋1位は、ヤーマンのフォトプラス シャイニーネオ YJFM18N。同製品はEMSとRF、LEDによる高浸透×リフトケアで1台11役をうたう商品だ。同社の従来品と比べて出力が約20%アップしたEMSが表皮から筋肉までのすべての層にアプローチし、フェイスラインをリフトケア。1~3MHzのラジオ波を独自に組み合わせたトリプルRFは肌を温めながらケアする。さらに同社独自のLEDによる美肌光は従来比で輝度が3倍になり、肌のハリやうるおいを向上させる。
モードは5つ。DAILYモードは毎日3分で手軽に肌ケアができる。週末には毛穴の汚れをクレンジングするCLEANモードと角質の奥までアプローチする高浸透×リフトケアのDYHPモード、目もとを明るい印象にするEYE CAREモード、肌を引き締めるCOOLモードの連続使用で13分間の集中ケアが行える。
売れ筋1位の理由について鳥谷部さんは「保湿とリフトアップの両方を兼ね備えているところが、お客様へのアピールになっています。洗顔だけでは取り切れなかった汚れもCLEANモードでキレイになり、その後で化粧水を使って保湿すると、その保湿成分がより肌に浸透しやすくなります」と語る。
目もとは年齢が出やすく、目もとのケアを重視するお客は多い。同商品は目もとケアのモードも搭載しており、それ以外の部位でも多用途に活用可能。
「売れ筋2位のパナソニック EH-SR85とは同価格帯ですが、割と年代が上で特にリフトアップをしたいというお客様はパナソニックを選ぶ傾向が見られます。ヤーマンは毎日手軽に肌ケアができるという点で、幅広いお客様に選ばれる傾向があります」。
美容家電商品はネット通販でも販売されている。しかし、「本体のサイズ感や使い方、実際の使用感などを考えると、やはり店舗に来て体験してみることをお勧めします」と鳥谷部さんはいう。美容家電で肌ケアを考えている向きは一度、店舗に足を運んでみよう。