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今年開業のショッピングモール「ゆめが丘ソラトス」と「エミテラス所沢」の開業前比較第一弾 共通する狙いは沿線活性化

 2024年7~9月にかけて、首都圏エリアで二つの大型ショッピングモールが開業する。相鉄グループの相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントが開発する「ゆめが丘ソラトス」(神奈川県横浜市泉区)と、西武グループの西武リアルティソリューションズと住友商事が共同で開発する「エミテラス所沢」(埼玉県所沢市)だ。どちらも出店する主要テナントは発表済みで、「ゆめが丘ソラトス」は公式サイトも公開中。開発の経緯や規模などに共通する点は多く、開業予定時期も近いので両施設をまとめて紹介しよう。

2024年7月開業予定の
交流型集客施設「ゆめが丘ソラトス」

沿線活性化を目指す広域集客施設

 「ゆめが丘ソラトス」は24年7月開業予定。相鉄いずみ野線「ゆめが丘」駅直結、横浜市営地下鉄ブルーライン「下飯田」駅から徒歩1分の立地となる。横浜市の主要な幹線道路である、環状4号線に面しており、自動車でのアクセスも良好だ。

 コンセプトは「ゆめが丘から生まれるローカルライフ、住まう・働く・訪れる。すべてのひとに届く、自分らしい“毎日”と深まる“満足”」。店舗数は10スクリーン・総客席数約1300席の大型シネマコンプレックス(映画館)「109シネマズゆめが丘」を含む約130店舗。

 「109シネマズゆめが丘」には、4Kレーザー投影システムと12chサウンドシステムを採用した「IMAXレーザー」のほか、関東初の最新スペック版3面ワイドビューシアター「ScreenX」、関東初の常設キッズ向けシアター「KIDS CINEMA」の導入が決定。沿線・近隣に住む映画ファンは要チェックだ。
 
5つのテーマ「知・食・遊・衣・住」
(「ゆめが丘ソラトス」公式サイトより)

 さらに独自の特徴として、屋上には、相模鉄道キャラクター「そうにゃん」をモチーフにした遊具を揃えた広場「そうにゃんぱーく そらの広場にゃん」を展開。3階のフードコートの横には相鉄線の電車が眺められる「station view terrace(ステーション ビュー テラス)」を配置する。
 
「ゆめが丘」の位置
(新しい街「ゆめが丘」の特設サイトより)

 一方、西武新宿線・池袋線「所沢」駅西口近くに位置する「エミテラス所沢」は9月開業予定。店舗数は、全12シアター・総客席数1872席のシネコン「T・ジョイ エミテラス所沢」を含め142店舗。「T・ジョイ エミテラス所沢」には「IMAXレーザー」のほか、「ScreenX」や立体音響技術「Dolby Atmos」の導入が決定。いち早く各スクリーンの設備・席数も発表済みだ。
 
「エミテラス所沢」完成予想パース(左)と
ティザーサイトのメッセージ

 独自の特徴として、建設地である西武鉄道工場跡地に由来する二つのレガシー(引き込み線・2000系運転用シミュレータ)を設置。追加でその他のレガシー設置も検討中という。また、近隣には「(仮称)東横INN所沢駅前」が26年1月に開業予定となっている。

 それぞれの最寄り駅となるゆめが丘駅と所沢駅は、23年3月に開業した相鉄新横浜線・東急新横浜線を利用すると、異なるホームでの乗り換えなしに行き来できる関係にある。

 今回は第一弾として、シネコンを中心に基本情報をざっくりとまとめた。次回、第二弾記事では、テナントを中心にさらに詳しく比較していこう。(BCN・嵯峨野 芙美)
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