JR東日本の「JRE POINT」を筆頭に、交通系ICカードとクレジットカードや無料の会員サービスと連携した「乗車ポイントサービス」を導入する鉄道事業者が増えている。それら乗車ポイントサービスのうち、今回は2024年4月に新たにスタートする東急電鉄(東急)と京浜急行電鉄(京急)の乗車ポイントサービスと、よりポイントがたまりやすいよう全面リニューアルする西武鉄道の乗車ポイントサービスをまとめて紹介しよう。なお、今回は取り上げていないが、相模鉄道(相鉄)は、3月1日からすでに「相鉄ポイント/相鉄ポイントマイル」を開始済みだ。
ポイント還元率は、3回未満がなし、3回以上15回以下が通常0.5%・最大5%、16回以上が通常1.5%・最大10%。最大還元率は、モバイルのPASMO(Apple PayのPASMOを含む。以下すべて同じ)を利用し、月内に「西武線アプリ」をログイン状態で使用した場合となり(モバイルPASMOの上乗せ3.5%または7.5%+西武線アプリログイン1%)、カード型PASMOより、モバイルのPASMOを常時利用したほうがお得だ。
「おでかけ」は、西武鉄道の「おでかけプラス」と同じ仕組みで、事前にキャンペーンにエントリーのうえ、ウェブサイトまたは「京急プレミアポイントアプリ」に登録済みPASMOで京急線に乗車してキャンペーンごとの条件を満たすとポイントがもらえる。また、従来の回数券に相当する「リピート」(24年6月1日開始)では、大人の場合、同一運賃区間を同一月内で京急線を乗車した回数に応じ、運賃の最大12%を還元する。ポイント還元率は、3回未満がなし、3回以上7回まで1乗車につき通常1ポイント・モバイルPASMO利用時2ポイント、8回以上15回までが通常3%・モバイルPASMO利用時5%、16回以上23回まで通常6%・モバイルPASMO利用時8%、24回以上は通常10%・モバイルPASMO利用時12%。
最大還元率は、モバイルのPASMOを利用し、1カ月間に同一運賃区間を24回以上乗車した場合となり、差は2%とはいえ、総利用金額が多いだけに、カード型PASMOよりモバイルのPASMOを利用したほうがお得だ。小学生(小児用PASMO)の場合、京急線内で1回目の乗車から、1乗車につき1ポイントもらえる。
サービス開始を記念し、4月5日~5月31日には、キャンペーン期間中の京急線の利用金額を対象にカード型PASMOなら12%、モバイルPASMOなら20%分のポイントを付与するお得な「スタートアップキャンペーン」を実施する。ただし、付与ポイント総額が上限(1億ポイント)に達した時点でポイント付与は終了する。
対象は、東急カードが発行するクレジットカード「TOKYU CARD」(提携カード含む)または「TOKYU POINT CARD」の保有者で、事前に「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」に登録済みのPASMO/Suicaで乗車した場合。「TOKYU POINT CARD」は沿線の一部の商業施設で配布しているほか、デジタルカード(東急ストア・プレッセ各店のみ利用可)ならLINEアプリからオンラインで申し込み可能だ。
乗車ポイントサービスの開始を記念し、4月1日初電から6月2日終電の期間、通常なら乗車金額に対して3%のTOKYU POINTを付与するところ、2倍となる6%のTOKYU POINTを付与する「Wポイントキャンペーン」を開催する。
ためたポイントは原則1ポイント1円として使える。今回、あげた東急・京急・西武の3社をはじめ、すでに乗車ポイントサービスを提供している鉄道会社の路線に乗る機会が多い人は、事前に全てのポイントサービスに登録しておこう。
登録済みPASMOの乗車でお得!
西武鉄道/SEIBU Smile POINT/リニューアル
西武鉄道は、西武グループ共通会員サービス「SEIBU PRINCE CLUB」に登録(スマイルリンク登録)したPASMOを使い、特定の条件で西武線・西武バスに乗車すると「SEIBU Smile POINT」がたまる乗車ポイントサービス(オフピークプラス・おでかけプラス・リピートプラス)を4月1日にリニューアル。このうち、従来の回数券に相当する「リピートプラス」では、23年度とは異なり、乗車区間やエントリーの有無に関係なく、同一月内で西武線を乗車した回数に応じて、対象期間中(同一月)の運賃の最大10%を還元する。ポイント還元率は、3回未満がなし、3回以上15回以下が通常0.5%・最大5%、16回以上が通常1.5%・最大10%。最大還元率は、モバイルのPASMO(Apple PayのPASMOを含む。以下すべて同じ)を利用し、月内に「西武線アプリ」をログイン状態で使用した場合となり(モバイルPASMOの上乗せ3.5%または7.5%+西武線アプリログイン1%)、カード型PASMOより、モバイルのPASMOを常時利用したほうがお得だ。
京急/京急プレミアポイント/スタート(「リピート」は6月から)
京急は4月5日から、京急グループ共通の「京急プレミアポイント」会員向け新サービスとして、京急線を登録済みPASMOで乗車すると、京急プレミアポイントがたまる乗車ポイントサービス(おでかけ・リピート)を順次開始する。同日から、新たにスマートフォン向けアプリもリリースする。「おでかけ」は、西武鉄道の「おでかけプラス」と同じ仕組みで、事前にキャンペーンにエントリーのうえ、ウェブサイトまたは「京急プレミアポイントアプリ」に登録済みPASMOで京急線に乗車してキャンペーンごとの条件を満たすとポイントがもらえる。また、従来の回数券に相当する「リピート」(24年6月1日開始)では、大人の場合、同一運賃区間を同一月内で京急線を乗車した回数に応じ、運賃の最大12%を還元する。ポイント還元率は、3回未満がなし、3回以上7回まで1乗車につき通常1ポイント・モバイルPASMO利用時2ポイント、8回以上15回までが通常3%・モバイルPASMO利用時5%、16回以上23回まで通常6%・モバイルPASMO利用時8%、24回以上は通常10%・モバイルPASMO利用時12%。
最大還元率は、モバイルのPASMOを利用し、1カ月間に同一運賃区間を24回以上乗車した場合となり、差は2%とはいえ、総利用金額が多いだけに、カード型PASMOよりモバイルのPASMOを利用したほうがお得だ。小学生(小児用PASMO)の場合、京急線内で1回目の乗車から、1乗車につき1ポイントもらえる。
サービス開始を記念し、4月5日~5月31日には、キャンペーン期間中の京急線の利用金額を対象にカード型PASMOなら12%、モバイルPASMOなら20%分のポイントを付与するお得な「スタートアップキャンペーン」を実施する。ただし、付与ポイント総額が上限(1億ポイント)に達した時点でポイント付与は終了する。
東急/TOKYU POINT/スタート
東急は4月1日に、PASMOまたはSuica(モバイルSuicaを含む)で東急線を利用すると、東急線区間の乗車金額(定期券利用を除く)に対して一律3%の「TOKYU POINT」を付与する乗車ポイントサービスを開始する。なお、他社線で下車・乗車した場合、PASMOでの乗車時のみポイント付与の対象となる。対象は、東急カードが発行するクレジットカード「TOKYU CARD」(提携カード含む)または「TOKYU POINT CARD」の保有者で、事前に「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」に登録済みのPASMO/Suicaで乗車した場合。「TOKYU POINT CARD」は沿線の一部の商業施設で配布しているほか、デジタルカード(東急ストア・プレッセ各店のみ利用可)ならLINEアプリからオンラインで申し込み可能だ。
乗車ポイントサービスの開始を記念し、4月1日初電から6月2日終電の期間、通常なら乗車金額に対して3%のTOKYU POINTを付与するところ、2倍となる6%のTOKYU POINTを付与する「Wポイントキャンペーン」を開催する。
ためたポイントは原則1ポイント1円として使える。今回、あげた東急・京急・西武の3社をはじめ、すでに乗車ポイントサービスを提供している鉄道会社の路線に乗る機会が多い人は、事前に全てのポイントサービスに登録しておこう。