公開中『海街奇譚』のチャン・チー監督と串田壮史監督とのコラボ対談が実現!
Cinemagoは3月7日に、シネ・ヌーヴォにて公開中チャン・チー監督によるアートサスペンス「海街奇譚(うみまちきたん)」のチャン・チー監督と、「マイマザーズアイズ」を手掛けた串田壮史監督が行った、特別座談会の内容を公開した。
一方、チャン・チー監督は串田壮史監督の前作「写真の女」について「加工で美しく盛った写真を自分自身の姿だと思い込んでいく様子は、とても現代的」だったと語りつつ「マイマザーズアイズ」について「より作家性が際立った」と評した。また、「芸術を生み出す道具を用いて殺人を描く」という、互いの唯一無二の共通点を見出している。
串田壮史監督は、アートハウス映画を作る環境が年々厳しくなっている現状を踏まえ、「私もあなたも自身で制作したインディペンデント映画を映画館で上映できる最後の世代になるかもしれない」と、危機感を示した。
自由な発想で生み出すアート映画の技法などで貴重な意見交換
特別座談会では、串田壮史監督が「海街奇譚」の主人公が俳優であるという設定に触れて、「俳優であるからこそ、本当の自分を隠しつつ、自分が考えた役をこの街で演じているに過ぎない、信用できない語り手として存在しており、もはや今の時代は何が現実で何が嘘かを区別せずに生きるべきであると、強く訴えられた」と指摘している。一方、チャン・チー監督は串田壮史監督の前作「写真の女」について「加工で美しく盛った写真を自分自身の姿だと思い込んでいく様子は、とても現代的」だったと語りつつ「マイマザーズアイズ」について「より作家性が際立った」と評した。また、「芸術を生み出す道具を用いて殺人を描く」という、互いの唯一無二の共通点を見出している。
串田壮史監督は、アートハウス映画を作る環境が年々厳しくなっている現状を踏まえ、「私もあなたも自身で制作したインディペンデント映画を映画館で上映できる最後の世代になるかもしれない」と、危機感を示した。