【記者のひとこと】難病治療の機会創出につなげる

コラム

2024/02/28 10:00

 現在、世界には数千種類の難病が存在していると言われています。患者数が少ない難病は、1人の医師が一生に1度診るかどうかだそうで、正確に病を診断することが難しく、治療の機会を得られない患者がいることが課題になっています。

 日本IBMと京都大学大学院医学研究科、京大発医療ベンチャーのRADDAR-J for Societyは2月20日、3者が共同開発した難病照会AIアプリケーションを公開しました。

 医師・研究者向けの「Rare Disease-Finder Pro」では、電子カルテ情報を適用することで、これまでに蓄積された診療情報から難病の可能性のある患者をリストアップし、専門医による治療の機会を創出するとの活用例が考えられるそうです。

 難病照会AIアプリケーションを活用することで、病に苦しむ人たちが一刻も早く正確な診断を受け、治療を受けられるようになることを願っています。(大向琴音)

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日本IBM、京都大学などと共同開発した難病照会AIシステムを公開 難病患者の早期発見を支援