積水ハウスは1月25日に、同社の研究機関である住生活研究所が、全国の20~60代の男女500人を対象に実施した「入浴に関する調査(2023)」の結果を発表した。同調査は23年11月10~13日の期間に行われている。
一方で、「冬バテ」にあたるような、冬における心身の不調を経験したことがあるかを尋ねた質問では、「不調を感じたことがある」という回答が71.0%に達している。
冬における心身の不調を「経験したことがある」と答えた人に、具体的な内容を尋ねたところ(複数回答)、「肌が乾燥する」(44.5%)がもっとも多く、「身体が冷える」(37.2%)、「身体がだるい」(33.2%)、「眠気がとれない」(31.0%)、「下痢・便秘」(31.0%)が3割超でそれに続いた。また、「気持ちが晴れない」「イライラする」といった症状も、3割近くが経験している。あわせて、冬に感じた心身の不調件数をみると、7割超の人が複数の不調を抱えていた。
冬の体調管理として行っていることを尋ねた質問への回答と、冬の体調管理対策の効果実感率をあわせてみると、冬の体調管理として行っていることで5位にランクインした「入浴をする(湯船につかる)」が、効果実感率73.5%となりもっとも高い。
また、「厚着やあったかグッズ(靴下、マフラーなど)を使う」(効果実感率70.2%)、「ストーブ・ヒーターを使う」(効果実感率69.3%)といった、身体を温める対策に効果を感じている人が多い。
お風呂時間が好きかを尋ねた質問では、「季節関係なく好き」という回答が68.0%を占めた。また、お風呂時間が好きかどうかを季節別でみると、「好き」という回答は冬が最多となっている。
お風呂時間の好き/嫌いを、湯船派かシャワー派かの回答と組み合わせてみると、お風呂時間が「季節に関係なく好き」な人では、「湯船につかる方が多い」という回答が82.8%を占めており、「シャワーの方が多い」を25.2ポイント上回った。
湯船派かシャワー派かを季節別でみると、冬は「毎回湯船につかる」が約半数に達し、「湯船につかる方が多い」と合わせた割合は65.6%に達している。一方、4人に1人は冬でもシャワー派だった。
お風呂時間が「どちらかというと嫌い」「嫌い」と答えた人に、その理由を尋ねたところ(複数回答)、「お風呂に入るまでが面倒」が季節を問わずトップ3にランクインしている。
また、「体や髪を洗うのが面倒」「お風呂後のドライヤーが面倒」が5位以内にランクインした。そのほか、冬は浴室内や脱衣室の寒さを挙げる回答が上位を占めている。
お風呂場や洗面室における寒さ対策を行っていない人は42.8%を占めており、お風呂場や洗面室における寒さ対策の有無を、冬の湯船派かシャワー派かの回答と組み合わせてみると、冬のシャワー派は57.0%が寒さ対策を行っていないことがわかった。
お風呂場や洗面室の寒さ対策としては(複数回答)、「洗面室・脱衣所に暖房器具を置く」(23.1%)がもっとも多く、以下「入浴中の換気扇を切る」(22.0%)、「入浴前にシャワーを床や壁に出しておく」(19.6%)が続いている。
お風呂のトータル所要時間を尋ねた質問では、「20分以上30分未満」(28.4%)がもっとも多い。また男女別では、女性の半数超がお風呂に30分以上かかっている。
お風呂場の中とその後の洗面室や脱衣所で行うことの所要時間としては、男女とも10分程以上の割合がもっとも高いのは「湯船につかる」で、15分程以上の割合は男性が18.4%、女性が33.2%と、女性の方が湯船につかる時間が長い。
また、お風呂場の「プチ掃除」をしている割合が男女とも半数超に達し、女性では約7割に及んでいる。
お風呂場で「スキンケア」を行っている人は女性が半数超、男性でも約3割で、洗面室や脱衣所での「スキンケア」では10分程以上の割合が男性で6.4%、女性で23.2%に達した。
洗面室や脱衣所で「髪を乾かす」も、10分程以上の割合は男性で6.0%、女性で41.2%と、女性の方が洗面室や脱衣所に滞在する時間が長い。
お風呂を快適にする工夫を行っているかを尋ねたところ、「行っている」とする回答は男性よりも女性の方が多く、実際に行っているお風呂を快適にする工夫としては(複数回答)、「入浴剤・バスボムを使う」(49.8%)、「好きなシャンプー・トリートメントなどをそろえておく」(33.7%)、「シャワーヘッドにこだわる」(16.8%)が上位を占めた。
また、「お風呂場を温めておく」(23.7%)や、「脱衣所(洗面室)を温めておく」(17.9%)といった回答もみられる。
洗面所や脱衣所を快適にする工夫を行っているかを尋ねた質問では、「行っている」という回答が男女とも半数に満たなかった。
実際に行われている工夫としては(複数回答)、「こまめに掃除する」(43.5%)、「換気扇をつける」(27.6%)、「ものを減らす」(27.2%)、「収納を整理する」(25.1%)が上位を占めている。
洗面所または脱衣所における悩みの有無を尋ねたところ、「悩みがある」という回答が63.2%に達した。具体的な悩みの内容としては(複数回答)、「寒い」(41.1%)、「カビが生えやすい」(36.7%)、「湿気が気になる」(31.0%)、「収納不足」(29.1%)、「狭い」(25.9%)が上位を占めている。
洗面所や脱衣所の悩みを住居形態別でみると、集合住宅は一戸建てと比較して、「収納不足」「ものが置けない」が15ポイント以上多かった。
また、洗面室と脱衣所が一体型の世帯では、洗面室と脱衣所が分かれている世帯よりも、「収納不足」を挙げる割合が10ポイントほど高くなっている。
「冬バテ」の認知度はわずか23.4%
調査対象者に、寒暖差などによる自律神経の乱れによって冬に心身の不調を感じる「冬バテ」という言葉を知っているかを尋ねたところ、「知っている」という回答は23.4%に留まった。一方で、「冬バテ」にあたるような、冬における心身の不調を経験したことがあるかを尋ねた質問では、「不調を感じたことがある」という回答が71.0%に達している。
冬における心身の不調を「経験したことがある」と答えた人に、具体的な内容を尋ねたところ(複数回答)、「肌が乾燥する」(44.5%)がもっとも多く、「身体が冷える」(37.2%)、「身体がだるい」(33.2%)、「眠気がとれない」(31.0%)、「下痢・便秘」(31.0%)が3割超でそれに続いた。また、「気持ちが晴れない」「イライラする」といった症状も、3割近くが経験している。あわせて、冬に感じた心身の不調件数をみると、7割超の人が複数の不調を抱えていた。
身体の温め効果を実感するのは「入浴をする」
冬の体調管理として行っていることを尋ねた質問への回答と、冬の体調管理対策の効果実感率をあわせてみると、冬の体調管理として行っていることで5位にランクインした「入浴をする(湯船につかる)」が、効果実感率73.5%となりもっとも高い。
また、「厚着やあったかグッズ(靴下、マフラーなど)を使う」(効果実感率70.2%)、「ストーブ・ヒーターを使う」(効果実感率69.3%)といった、身体を温める対策に効果を感じている人が多い。
お風呂は「季節に関係なく好き」が68.0%
お風呂時間が好きかを尋ねた質問では、「季節関係なく好き」という回答が68.0%を占めた。また、お風呂時間が好きかどうかを季節別でみると、「好き」という回答は冬が最多となっている。
お風呂時間の好き/嫌いを、湯船派かシャワー派かの回答と組み合わせてみると、お風呂時間が「季節に関係なく好き」な人では、「湯船につかる方が多い」という回答が82.8%を占めており、「シャワーの方が多い」を25.2ポイント上回った。
湯船派かシャワー派かを季節別でみると、冬は「毎回湯船につかる」が約半数に達し、「湯船につかる方が多い」と合わせた割合は65.6%に達している。一方、4人に1人は冬でもシャワー派だった。
嫌い派は「お風呂に入るまでが面倒」
お風呂時間が「どちらかというと嫌い」「嫌い」と答えた人に、その理由を尋ねたところ(複数回答)、「お風呂に入るまでが面倒」が季節を問わずトップ3にランクインしている。
また、「体や髪を洗うのが面倒」「お風呂後のドライヤーが面倒」が5位以内にランクインした。そのほか、冬は浴室内や脱衣室の寒さを挙げる回答が上位を占めている。
半数以上が風呂場や洗面室の寒さ対策をしてない
お風呂場や洗面室における寒さ対策を行っていない人は42.8%を占めており、お風呂場や洗面室における寒さ対策の有無を、冬の湯船派かシャワー派かの回答と組み合わせてみると、冬のシャワー派は57.0%が寒さ対策を行っていないことがわかった。
お風呂場や洗面室の寒さ対策としては(複数回答)、「洗面室・脱衣所に暖房器具を置く」(23.1%)がもっとも多く、以下「入浴中の換気扇を切る」(22.0%)、「入浴前にシャワーを床や壁に出しておく」(19.6%)が続いている。
お風呂の所要時間は「20分以上30分未満」が最多
お風呂のトータル所要時間を尋ねた質問では、「20分以上30分未満」(28.4%)がもっとも多い。また男女別では、女性の半数超がお風呂に30分以上かかっている。
お風呂場の中とその後の洗面室や脱衣所で行うことの所要時間としては、男女とも10分程以上の割合がもっとも高いのは「湯船につかる」で、15分程以上の割合は男性が18.4%、女性が33.2%と、女性の方が湯船につかる時間が長い。
また、お風呂場の「プチ掃除」をしている割合が男女とも半数超に達し、女性では約7割に及んでいる。
お風呂場で「スキンケア」を行っている人は女性が半数超、男性でも約3割で、洗面室や脱衣所での「スキンケア」では10分程以上の割合が男性で6.4%、女性で23.2%に達した。
洗面室や脱衣所で「髪を乾かす」も、10分程以上の割合は男性で6.0%、女性で41.2%と、女性の方が洗面室や脱衣所に滞在する時間が長い。
お風呂を快適にする工夫を行っているかを尋ねたところ、「行っている」とする回答は男性よりも女性の方が多く、実際に行っているお風呂を快適にする工夫としては(複数回答)、「入浴剤・バスボムを使う」(49.8%)、「好きなシャンプー・トリートメントなどをそろえておく」(33.7%)、「シャワーヘッドにこだわる」(16.8%)が上位を占めた。
また、「お風呂場を温めておく」(23.7%)や、「脱衣所(洗面室)を温めておく」(17.9%)といった回答もみられる。
洗面所や脱衣所を快適にする工夫を行っているかを尋ねた質問では、「行っている」という回答が男女とも半数に満たなかった。
実際に行われている工夫としては(複数回答)、「こまめに掃除する」(43.5%)、「換気扇をつける」(27.6%)、「ものを減らす」(27.2%)、「収納を整理する」(25.1%)が上位を占めている。
洗面所や脱衣所の悩みは?
洗面所または脱衣所における悩みの有無を尋ねたところ、「悩みがある」という回答が63.2%に達した。具体的な悩みの内容としては(複数回答)、「寒い」(41.1%)、「カビが生えやすい」(36.7%)、「湿気が気になる」(31.0%)、「収納不足」(29.1%)、「狭い」(25.9%)が上位を占めている。
洗面所や脱衣所の悩みを住居形態別でみると、集合住宅は一戸建てと比較して、「収納不足」「ものが置けない」が15ポイント以上多かった。
また、洗面室と脱衣所が一体型の世帯では、洗面室と脱衣所が分かれている世帯よりも、「収納不足」を挙げる割合が10ポイントほど高くなっている。