毎年節分は、何となく恵方巻きを食べて、終わってしまうということも多いのではないか。しかし、場所によっては節分ならではの「節分祭」を実施している神社も多くある。そこで京都府で開催される、おすすめの節分祭を五つ紹介する。年中行事への理解を深め、身近なものとして楽しんでみてはいかがだろうか。
1985~2020年は、周期的に2月3日が節分であったため、節分が2月3日と覚えている人が多いが、常にこの日程とは限らないのだ。
恵方巻きの具には、福神にちなんだ七つの食材が使われる。それを巻いた恵方巻きは「福を巻き込む食べ物」とされている。切らずに食べ終えることで、「縁を切らない」「福を逃さない」という意味がある。
また、「幸運の福豆」の抽選会も開催される。1袋300円で幸運の福豆を購入すると、福引に参加できる。
参拝者の無病息災を願う「火炉祭」では、高さ5mの巨大な火炉に火をつけて、勢いよく焼き上げる催しは圧巻だ。なお、こちらの神社でも「抽選券付き厄除け福豆」が開催される。
基本的には「鬼は外、福は内」といった掛け声で、豆をまくだろう。しかし、ここでは「福は内、鬼も内」といった掛け声を採用している。
節分が2月3日とは限らないことや、恵方巻きを切らずに食べる理由など、これまで知らなかったという豆知識もあったかもしれない。また、さまざまな神社で節分祭が行われている。今年の節分は、ぜひ神社で本格的な「追儺式」を体験してみてほしい。
そもそも節分とは?
節分は、毎年「何となく」過ごしてしまっているケースも多いかもしれない。そもそも節分がどのような行事か、よく知らないという人もいるのではないか。「節分」という行事について、どのような行事なのか、恵方巻きを食べる意味は何かを解説していく。節分行事について
節分は「2月3日」と考えている人も多いかもしれない。しかし厳密には、2月2~4日である。日付が定まっていない理由は、地球の公転周期に端数があるため。うるう年があることと同じ理由だ。1985~2020年は、周期的に2月3日が節分であったため、節分が2月3日と覚えている人が多いが、常にこの日程とは限らないのだ。
恵方とは
節分といえば「恵方巻き」。その年の恵方を向いて、無言で食べるという習わしは、多くの人が知っているだろう。恵方巻きの「恵方」とは、その年「吉」をもたらす方角という意味だ。恵方巻きの具には、福神にちなんだ七つの食材が使われる。それを巻いた恵方巻きは「福を巻き込む食べ物」とされている。切らずに食べ終えることで、「縁を切らない」「福を逃さない」という意味がある。
おすすめの節分祭
では、京都府で行われる節分におすすめの節分祭を五つ紹介したい。松尾大社の節分祭
「松尾大社」では、節分祭が開催される。「石見神楽(種神楽)」の奉納が行われ、その後祭事へと進む。宮司による豆まきを行い、その年の疫鬼を払う行事だ。また、「幸運の福豆」の抽選会も開催される。1袋300円で幸運の福豆を購入すると、福引に参加できる。
吉田神社の節分祭
「吉田神社」の節分祭は、室町時代から続く伝統行事であり、盾と矛を携えた方相氏が3匹の鬼を退治する追儺式が有名である。参拝者の無病息災を願う「火炉祭」では、高さ5mの巨大な火炉に火をつけて、勢いよく焼き上げる催しは圧巻だ。なお、こちらの神社でも「抽選券付き厄除け福豆」が開催される。
北野天満宮の節分祭
四方詣り(よもまいり)の一つ、京都府の「北野天満宮」でも節分祭が開催される。こちらでも鬼を退治する「追儺式」が執り行われるそうだ。また、上七軒歌舞会による「日本舞踊」と豆まきも行われる。平安神宮の節分祭
「平安神宮」の節分祭では、綿密に再現された「追儺式」が行われる。平安朝当時の袍(ほう)や金色の目をもつ面、矛、盾を身に纏った大舎人(おおとねり)が鬼を退治する。脇には20人の「しんし」が仕えており、当時と変わらない儀式が執り行われる。15時頃から豆まきが始まるため、ぜひ参加してみてほしい。毘沙門堂の節分会
修復工事が終わり、江戸初期・再建時の色彩が蘇った「毘沙門堂」でも、節分祭が開催される。こちらでは、一般的な方法とはやや異なる豆まきを行う。基本的には「鬼は外、福は内」といった掛け声で、豆をまくだろう。しかし、ここでは「福は内、鬼も内」といった掛け声を採用している。
1年に一度の節分を楽しもう!
節分が2月3日とは限らないことや、恵方巻きを切らずに食べる理由など、これまで知らなかったという豆知識もあったかもしれない。また、さまざまな神社で節分祭が行われている。今年の節分は、ぜひ神社で本格的な「追儺式」を体験してみてほしい。