総合型選抜(AO入試)で受かる人/落ちる人とは あなたのお子さんは大丈夫?
【受験親のための大学入試最前線・1】 大学受験界ではまさに今、「総合型選抜」が注目を集めています。一般選抜以外の選択肢としては、学校推薦型選抜と並んでスタンダードな入試となりつつあります。KOSSUN教育ラボは2011年に総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜の専門塾として開塾以来、延べ5800人以上の受験生をサポートしてきました。自己分析や大学分析を通じた適切な受験校選びから、出願書類(志望理由書、自己推薦書ほか)、小論文、面接、プレゼン対策まで総合的な指導を行っています。多くの塾生をお手伝いしてきた経験から、受かる人、落ちる人には共通点があることが分かりました。そこで、「不合格になる人」の特徴を五つ紹介します。もし、あなたのお子さんも当てはまっていたら要注意です。
ですから、そもそも総合型選抜に偏差値の概念は当てはまらないわけです。しばしば偏差値の序列によって「早慶上」などと、大学をブランド物のようにくくって考える人がいますが、それは御法度であることを覚えておきましょう。
大事なことは、実績そのものよりも活動を通じて何を得て、どう学んだか。そして、その経験が大学を志望する理由とどう結びついているのかを明確に伝えられることです。
答えは誰かが教えてくれるものではなく、自分自身で導き出すものなのです。この点を誤解して、志望理由書をはじめとした出願書類にも「こう書けば受かる」といった模範解答があると勘違いしている人は、総合型選抜を突破することは難しいでしょう。
特に受験生の保護者が手取り、足取りお世話するパターンは、不合格への最短ルートといっても過言ではありません。受験生の主体性が損なわれ、気づいたときには他力本願、人任せの悪習慣が身にしみついてしまっているわけです。「誰かがなんとかしてくれる」は幻想です。
むしろ、重要な要素の一つとして見ています。「評定平均が低いにも関わらず、勉強が大嫌いなため、今後の改善の見込みがない」という状況は、不合格になる最大のリスクと捉えてください。
以上、総合型選抜(AO入試)で受かる人、落ちる人をテーマに、不合格になる受験生の特徴を五つ紹介してきました。いかがだったでしょうか。これから総合型選抜に臨む受験生、そして、そのサポーターである保護者の方の一助になれば幸いです。KOSSUN教育ラボでは、保護者の方もご参加いただける無料個別相談会(オンラインにも対応)を毎月実施しています。入試対策で困っているのであれば、ぜひ、お気軽にお申し込みください。(KOSSUN教育ラボ・小杉樹彦)
特徴(1)偏差値基準の「ブランド大好き系」
一つめの特徴は、「偏差値を基準に受験校を決める点」です。その判断基準は一般選抜で通用しても、総合型選抜において有効ではありません。なぜなら、総合型選抜は大学・学部ごとに掲げるアドミッション・ポリシー(入学者受入れ方針)に基づき、受験生と大学とのマッチングによって合否を判断するからです。ですから、そもそも総合型選抜に偏差値の概念は当てはまらないわけです。しばしば偏差値の序列によって「早慶上」などと、大学をブランド物のようにくくって考える人がいますが、それは御法度であることを覚えておきましょう。
特徴(2)活動実績だけ豊富な「意識高い系」
二つめの特徴は、「活動実績を自慢しがちな点」です。特に過去の活動実績は豊富にあるけれど、肝心の「入学後に何を学びたいか」「大学卒業後はどう活躍したいか」といった未来のビジョンが描けていない人は要注意です。総合型選抜は、活動実績よりも将来性や可能性を大事にする入試です。今後の目標や展望が語れないと、いくら華々しい活動実績があっても合格できません。大事なことは、実績そのものよりも活動を通じて何を得て、どう学んだか。そして、その経験が大学を志望する理由とどう結びついているのかを明確に伝えられることです。
特徴(3)常に模範解答を求める「真面目系」
三つめの特徴は、「あらかじめ答えがあると思い込んでいる点」です。大学は学問を研究する場です。研究とは、「答えのない問題への挑戦」と換言できます。例えば、高校で学んだ数学には必ず正解があったはずです。しかし、研究にはこのような勉強科目と違い、前もって用意された答えが存在しません。答えは誰かが教えてくれるものではなく、自分自身で導き出すものなのです。この点を誤解して、志望理由書をはじめとした出願書類にも「こう書けば受かる」といった模範解答があると勘違いしている人は、総合型選抜を突破することは難しいでしょう。
特徴(4)パパ・ママ依存型の「甘えん坊系」
四つめの特徴は、「自力で問題解決する意識が低い点」です。多くの受験生は総合型選抜の準備を進める上で、さまざまな壁にぶつかります。その際、自力で壁を乗り越える過程に成長の可能性が隠れているのですが、そのチャンスを第三者が奪ってしまっているケースがあります。特に受験生の保護者が手取り、足取りお世話するパターンは、不合格への最短ルートといっても過言ではありません。受験生の主体性が損なわれ、気づいたときには他力本願、人任せの悪習慣が身にしみついてしまっているわけです。「誰かがなんとかしてくれる」は幻想です。
特徴(5)勉強に背を向け続ける「逃げ恥系」
五つめの特徴は、「基礎学力に全く自信がない点」です。これまでの指導経験上、ネガティブな選択は最終的に良い結果を得られないことがほとんどです。その典型例が、「勉強するのが嫌だから総合型選抜を受けたい」です。嫌なことから目を背けても本質的な問題解決には至りません。さらにいえば、総合型選抜は基礎学力を見ない入試ではありません。むしろ、重要な要素の一つとして見ています。「評定平均が低いにも関わらず、勉強が大嫌いなため、今後の改善の見込みがない」という状況は、不合格になる最大のリスクと捉えてください。
受験生や保護者の一助に
以上、総合型選抜(AO入試)で受かる人、落ちる人をテーマに、不合格になる受験生の特徴を五つ紹介してきました。いかがだったでしょうか。これから総合型選抜に臨む受験生、そして、そのサポーターである保護者の方の一助になれば幸いです。KOSSUN教育ラボでは、保護者の方もご参加いただける無料個別相談会(オンラインにも対応)を毎月実施しています。入試対策で困っているのであれば、ぜひ、お気軽にお申し込みください。(KOSSUN教育ラボ・小杉樹彦)