山善はこのほど、全国の中小製造業(荷主側)、運送業(輸送側)に従事する人1051人(中小製造業:519人、 運送業:532人)を対象に実施した「2024年問題に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は23年11月10~15日の期間に行われている。
一方で、「知っている」という回答のうち「対策を考えている」という回答は、中小製造業では25.2%、運送業では28.9%と、どちらも3割未満に留まっている。
中小製造業において、「2024年問題」を知っているものの対策は考えていないという人に、対策を考えていない理由を尋ねた質問では、「どこから手を付けてよいかわからない」(30.9%)、「コスト面で苦しい」(28.9%)、「対策部署がない」(27.9%)が上位を占めた。
また、「そもそも、2024年問題に対応する必要性を感じない」という回答は26.2%に達している。
すべての調査対象者に、「2024年問題」で影響を受けそうだと想定されることを尋ねたところ(複数回答)、中小製造業では「輸送費の高騰」(84.8%)、「発送~納品までのリードタイムの長期化」(58.0%)が上位となった。
運送業でも「輸送費の高騰」(51.5%)、「発送~納品までのリードタイムの長期化」(43.9%)を挙げる回答は多かったものの、「人材が確保できない」(72.9%)が最多となっている。
中小製造業には「2024年問題」で具体的に対策している・対策を考えている事項を、運送業には「2024年問題」で荷主に求める物流対策を尋ねた質問(複数回答)では、中小製造業・運送業ともに「輸送費に関する予算を増やす」「トラック輸送の効率化(積載効率のUP)」が上位にランクインした。
一方で、中小製造業が考える具体的な対策としては「発送~納品までのリードタイム延長」(46.6%)がもっとも多かったのに対して、運送業が荷主に求める対策としては「職場環境の改善」(50.1%)が最多となり、両者のギャップが明らかになっている。
荷主側と運送側で求める対策にギャップ
調査対象者に、「2024年問題」を知っているかを尋ねたところ、「知っている」という回答は中小製造業では82.6%、運送業では81.7%と、どちらも8割超を占めた。一方で、「知っている」という回答のうち「対策を考えている」という回答は、中小製造業では25.2%、運送業では28.9%と、どちらも3割未満に留まっている。
中小製造業において、「2024年問題」を知っているものの対策は考えていないという人に、対策を考えていない理由を尋ねた質問では、「どこから手を付けてよいかわからない」(30.9%)、「コスト面で苦しい」(28.9%)、「対策部署がない」(27.9%)が上位を占めた。
また、「そもそも、2024年問題に対応する必要性を感じない」という回答は26.2%に達している。
すべての調査対象者に、「2024年問題」で影響を受けそうだと想定されることを尋ねたところ(複数回答)、中小製造業では「輸送費の高騰」(84.8%)、「発送~納品までのリードタイムの長期化」(58.0%)が上位となった。
運送業でも「輸送費の高騰」(51.5%)、「発送~納品までのリードタイムの長期化」(43.9%)を挙げる回答は多かったものの、「人材が確保できない」(72.9%)が最多となっている。
中小製造業には「2024年問題」で具体的に対策している・対策を考えている事項を、運送業には「2024年問題」で荷主に求める物流対策を尋ねた質問(複数回答)では、中小製造業・運送業ともに「輸送費に関する予算を増やす」「トラック輸送の効率化(積載効率のUP)」が上位にランクインした。
一方で、中小製造業が考える具体的な対策としては「発送~納品までのリードタイム延長」(46.6%)がもっとも多かったのに対して、運送業が荷主に求める対策としては「職場環境の改善」(50.1%)が最多となり、両者のギャップが明らかになっている。