スマートEXとは、JR東海とJR西日本が運営するチケットレスサービスです。座席予約後は、登録したスマートフォンや交通系ICカードをかざすだけで新幹線に乗れます。


　この記事では、スマートEXの概要からスマートEXで領収書を発行する方法まで紹介します。非常に便利なスマートEXは、利用者も多いサービスです。この機会にしっかり使い方を理解しておきましょう。
 

スマートEXとは

　スマートEXは、JR東海とJR西日本が運営するチケットレスサービスです。スマートフォンやパソコンからきっぷを予約購入することで、登録したスマートフォンや交通系ICカードを改札にかざすだけで、新幹線（東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線）に乗れます。

　スマートEXは、年会費無料で利用可能です。窓口に並ばずに座席表を確認しながら、チケットを購入できる点は魅力でしょう。当日もきっぷや専用ICカードは不要で、スマートフォンや交通系ICカードがあれば乗車できます。

　具体的に、スマートEXの特徴をみていきましょう。主な特徴は、以下のとおりです。

■年会費が無料
■手持ちの交通系ICカードをそのまま使用可能
■通常価格から200円OFF。早期割引制度もある
■ネットからの予約変更は何回でも無料

■年会費は無料
　スマートEXの年会費は無料なため、登録さえすれば誰でも手軽に使えます。

■手持ちの交通系ICカードをそのまま使用可能
　スマートEXの新規登録にあたって、新しくクレジットカードやICカードを作成する必要はありません。手持ちの既存カードをそのまま使えるため、便利なサービスです。

　なお、利用可能な交通系ICカードは、全国相互利用対象の交通系電子マネーになります。Suica、PASMO、TOICA、ICOCA、manaca、PiTaPa、Kitaca、SUGOCA、nimoca、はやかけんです。

■通常価格から200円OFF。早期割引制度もある
　スマートEXの新幹線料金「EX予約」は、駅での購入額よりも200円安いのがメリットです。また、乗車3日前や21日前までに予約すると、割引幅が拡大する早特制度もあります。以下の表は、お得な制度の一例です。
 
■ネットからの予約変更は何回でも無料
　スマートEXでは、予約変更を何度でも手数料無料でできます。予約の変更は、列車発車時刻前まで可能です。

　ただし、予約変更の際には変更可能期間に制限が設けられていることには注意しましょう。変更可能なのは、初回購入日から3か月以内の乗車日の間まで。予約できる列車は、操作する日から1か月先までの列車です。
 

領収書を発行する方法

　では、スマートEXの領収書を発行するにはどうしたらよいのでしょうか？ ここでは、スマートEXの領収書の発行方法について解説します。あわせて、注意点も紹介するので、参考にしてください。

　主な発行方法は、以下の3つです。それぞれみていきましょう。

■駅で発行する
■パソコンで表示する
■アプリで表示する
 

駅で発行する

　1つめが、駅で発行する方法です。スマートEXでは、登録した交通系ICカードで乗車する以外にきっぷを発券しての乗車もできます。その際、駅にある新幹線の自動券売機で発券しますが、発券時に「ご利用票兼領収書」が一緒に出てきます。この方法であれば、乗車当日でも領収書を入手可能です。

　また、スマートEXに登録した交通系ICカードで自動改札機を通ると、EXご利用票が発行されます。窓口でご利用票を見せれば、手書きで領収書を書いてくれます。ご利用票があれば、乗車中に車掌さんに見せることでも発行可能です。車掌さんが持っている端末機で紙の領収書を発行してくれます。ただし、車掌さんがいつまわってくるかわかりません。確実なのは、窓口に行く方法でしょう。
 

パソコンで表示する

　2つめが、パソコンで表示する方法です。まずは、パソコン／スマートフォンからスマートEXにログインしましょう。その後、メニュー画面にある「ご利用履歴・領収書の発行」から領収書を表示させることが可能です。
 

アプリで表示する

　3つめが、アプリで表示する方法です。EXアプリからスマートEXにログイン後、「購入履歴・領収書」から「領収書を発行する」を選択することで領収書を表示させられます。
 

注意点

　最後に、注意点も確認しておきましょう。領収書の表示は、予約完了日当日は表示できません。また、表示期間は予約完了日翌日から最大15か月後（23：30）までです。乗車後15か月経過した場合、スマートEXの会員画面からは領収書の発行はできないため、注意しましょう。