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「バ畜」ってどんな意味? 「バ畜」は「社畜」のアルバイト版?

時事ネタ

2024/01/07 12:00

【こっそりミームを教えます・133】 アルバイトで生活費や学費を稼ぎながら、学業もこなす学生と聞くとどんなイメージを持つだろうか。一見すると自立した立派な学生に聞こえるが、中には「バ畜」と呼ばれる状況に陥っている学生も少なくない。「バ畜」の意味や語源は何なのか、詳しく解説していこう。

「バ畜」に陥らないように注意しよう
(画像はイメージ)

陥ったら黄色信号の「バ畜」状態とは?

 「バ畜」とは、学生がアルバイトで「社畜」状態になっていることを指す言葉だ。

 そもそも社畜とは社会と家畜を組み合わせた造語で、家畜のように働かされている社会人を表している。これを学生に当てはめ、本業である学業や私生活が疎かになるほどアルバイト漬けになっている状態が「バ畜」だ。

 生まれた経緯や時期はハッキリとは分からないが、X上ではおよそ2011年頃から使われている様子。恐らくSNSの流行に伴い「バ畜」状態が認知、共有され始めたのだろう。

 類似用語としてブラックバイトを思い浮かべる人も多いはず。ブラックバイトとはバイトの性質を表す言葉で、給料の未払いや過酷な労働環境がアルバイトに強いられる職場を表している。

 一方の「バ畜」はブラックバイトで働きすぎて休みが取れないなど、学生が陥っている過酷な状態を指す言葉だ。

 一括りに「バ畜」と言っても、状況と使い方は大きく二つに分けられる。一つは目先のお金欲しさに自ら「バ畜」状態を作り出している場合で、具体的には「推しのコンサートのためにバ畜します」「夏休み暇だからってシフト入れすぎてバ畜だわ」みたいに使う。自己責任による「バ畜」状態のため、どちらかと言えば自虐的な意味合いで使われることが多い。

 一方で気をつけなければならないのが、生活のためにバ畜にならざるを得ない状況だ。生活費や学費の支払いに追われた学生がバイト漬けになり、結果的に学業が疎かになってしまう本末転倒な状況を表している。また運悪くブラックバイトを選択したが故に、「バ畜」に陥ってしまった場合もこの使い方に該当するだろう。

 世界的に見ても働きすぎと言われている日本人。「バ畜」はそんな日本の闇が凝縮した言葉とも言えるかもしれない。学費や生活費などの費用に悩む学生は多いが、「バ畜」状態になっては本末転倒なので注意が必要だろう。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている