【いま注目のトレンドワード・349】 ドラマの内容が話題になることも多いX。12月16日には「岸辺露伴」というワードがXでトレンド入りを果たした。岸辺露伴とは、「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフされた「岸辺露伴は動かない」の主人公。実写版ドラマや映画で高橋一生さんが演じているが、現在は特に放送中でもないようだ。一体なぜ今注目されたのか、詳しく追っていこう。

「岸辺露伴」コンビ再結成に沸き立つファン

　「岸辺露伴」が話題になったきっかけは、高橋一生さん主演で、実写ドラマ「ブラック・ジャック」が2024年放送予定と発表されたため。これだけでもファンが沸き立つ大きなニュースだが、さらに「ブラック・ジャック」の人物デザイン監修・衣装デザインが「岸辺露伴は動かない」でも人物デザイン監修を務めた柘植伊佐夫氏と判明したのだ。

　ネット上では高橋さんと柘植さんの「岸辺露伴」コンビが「ブラック・ジャック」でも実現することに、「柘植さんがデザイン監修なんて、完成度の高いブラック・ジャックが見れそうで嬉しい！」「岸辺露伴のデザインのクオリティが高かったから今回も期待できる」と反響が続出。Xでトレンド入りするほどの大きな話題となった。

　高橋さんと柘植さんが再びタッグを組むことがこれほど話題になるのは、「岸辺露伴は動かない」での衣装デザインのクオリティの高さ故だ。

　「岸辺露伴は動かない」は、荒木飛呂彦先生の大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた、天才漫画家である岸辺露伴を主人公とする物語。漫画でのファッションセンスはかなり個性的で、トレードマークとしてギザギザした形のヘアバンドとペンの形をしたピアスという特徴的な外見をしている。実写化においては、柘植さんにより原作の見た目と独特の雰囲気にこだわりながらも奇妙な世界観をまとわせ、高橋さん演じる露伴は一層魅力的となった。

　実写ドラマ化が発表された「ブラック・ジャック」は、手塚治虫氏による医療漫画作品だ。天才外科医として患者を救いながら莫大な手術代を請求するブラック・ジャックは、冷酷な人間に見える一方で患者を救いたいという意志は誰よりも強い人物。これまでにも何度か実写化されているが、「岸辺露伴は動かない」のコンビでさらなる魅力が引き出されることを期待したい。（フリーライター・井原亘）

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている