アイリスオーヤマは12月5日に、同社が2023年度の「ポーター賞」を受賞したことを発表した。

独自の業態「メーカーベンダー」が評価

　「ポーター賞」は、一橋大学大学院 経営管理研究科 国際企業戦略専攻の主催によって2001年に創設され、今回が23回目となる。

　表彰の対象は、製品、プロセス、経営手腕においてイノベーションを起こし、これを土台として独自性のある戦略を実行し、その結果として業界において高い収益性を達成・維持している企業で、その名称は競争戦略論の第一人者であり、一橋大学との共同研究の歴史を持つハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授に由来している。

　アイリスオーヤマは内製化率の高いメーカーであり、かつ問屋機能を果たすことで「メーカーベンダー」という業態を創出した。取り扱い商品、小売りチャネルともに幅広く、取扱商品は家電、収納インテリア用品、ペット用品、ヘルスケア用品、食品を含む2万5000アイテム、流通チャネルはホームセンター、家電小売りチェーン、自社ECなどとなっており、幅広い商品を持つことで配送（物流）や売り場支援を含む、問屋機能の強みが活かされている。また、問屋機能を持つことによって、ユニークな価値を持つ商品をしっかりと店頭に届けられ、メーカー機能の強さも併せ持つ、といった点が評価され、今回の「ポーター賞」受賞に至ったという。