30代女性の約7割が「おやつを食べる習慣がある」

暮らし

2023/12/11 18:00

 日本能率協会総合研究所は12月8日に、全国の15~79歳の男女および同居する小・中学生の子どもの、計1500名を対象に実施した「おやつ・間食に関する実態調査2023」の結果を発表した。同調査は、7月1~14日の期間に行われている。

30代の女性では「おやつ」を食べる
習慣があるという回答が7割超に

男女ともに人気上位は「くだもの」「ポテチ」「チョコ菓子」

 調査結果によれば、「食後にお茶やコーヒーを飲む」という習慣のある人は年代が上がるにつれて多くなり、男女とも60代で7割超、70代の女性では8割超に達した。「おやつを食べる習慣がある」については、男性よりも女性の方が10ポイント上回っており、30代の女性では7割超を占めている。30代以外にも女性は5割前後と割合が高く、男性は10代を除いた年齢層で4割前後だった。「自分へのご褒美に、ちょっと贅沢な菓子やデザートを食べる」という習慣は、男性では10~30代が多く、女性は10~40代と比較的年齢の若い層が多い。一方で、70代の男性では1割を下回った。
 
ここ最近食べた「おやつ」は「くだもの」が最多に

 ここ1カ月の間に、家の内外を問わず食べたことがある「おやつ」を尋ねたところ、「くだもの」がもっとも多く、以下「ポテトチップス」「チョコスナック・チョコ菓子が続いている。
 
男女とも、ここ最近食べた
「おやつ」上位は変わらず

 ここ1カ月の間に食べたことがある「おやつ」を男女別でみると、女性では「カップ入りのアイスクリーム」が5割で4位に、男性では「ナッツ類」が4割で9位にランキングしたものの、ランキング上位はほぼ同様の傾向だった。
 
10~30代の男女がよく食べる「おやつ」は
「チョコレート」「アイスクリーム・シャーベット」「スナック菓子」が上位に

 よく食べる「おやつ」のジャンルを尋ねた質問(複数回答)では、「パン類」「チョコレート」「ヨーグルト」「くだもの」「アイスクリーム・シャーベット」「スナック菓子」「せんべい・あられ・おかき」が上位を占めている。性年代別では、「チョコレート」「アイスクリーム・シャーベット」「スナック菓子」は男女とも10~30代が多く、「くだもの」を挙げる回答は男性では40代以降、女性では50代以降が多い。「パン類」「ヨーグルト」は、比較的幅広い年齢層に食べられていた。
 
「おやつ」を食べる時間帯は「朝食時」が
前回調査よりも増加傾向

 よく「おやつ」を食べる時間帯を、「おやつ」のジャンル別で尋ねたところ、19ジャンルのうち8ジャンルで「朝食時」が前回調査(2020年実施)と比較して5ポイント以上増加している。中でも、「和生菓子」は10ポイント以上増加した。一方で、いわゆる「3時のおやつ」の時間帯に該当する「昼食と夕食の間」は、19ジャンル中8ジャンルで5ポイント以上減少している。それでも「昼食と夕食の間」を挙げる回答は、未だに多くのジャンルで多い。
 
よく「おやつ」を食べるシーン、
多くのジャンルで「家族の団らんの時」が前回調査よりも減少

 よく「おやつ」を食べるシーンを、「おやつ」のジャンル別で尋ねた質問では、「家族の団らんの時」は19ジャンル中7ジャンルにおいて5ポイント以上減少している。とりわけ、「ケーキ・洋生菓子」が前回調査と比較して20ポイント以上減少した。「クッキー・ビスケット・クラッカー(焼き菓子)」や「スナック菓子」「せんべい・あられ・おかき(米菓)」「和生菓子」「くだもの」も、「家族の団らんの時」は減少している。なお、「おやつ」を食べるシーンは、多くのジャンルにおいて「1人の時」が「家族の団らんの時」を上回っており、個食化が進んでいることがうかがえる。
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