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落合博満元監督が生み出した!? 「よかおめ」の使い所を解説

時事ネタ

2023/11/17 12:00

 【こっそりミームを教えます・123】 2009年におこなわれた、野球の世界一決定戦「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」で優勝を果たした日本。今回紹介する「よかおめ」は、優勝した日本チームに対するお祝いの言葉として生まれたミームだ。誰の発言で「よかおめ」が生まれたのか、詳しく見ていこう。

優勝をお祝いする中で突如生み出された「よかおめ」
(画像はイメージ)

よかおめの語源は落合博満元監督の発言がきっかけ?

 WBC決勝で韓国を延長戦の末に破り、2大会連続での優勝を飾った日本。当然日本中が盛り上がり、お祝いムードに包まれていた。そんな祝福の中で「よかおめ」が生まれることに。

 各球団の監督が祝福コメントを残す中、当時中日ドラゴンズの監督を務めていた落合元監督のコメントだけは「よかったね。おめでとう。」とシンプルなもの。ひとりだけ素っ気ないコメントだったため、「小学生かよww」「なんでこんなに素っ気ないの 笑」と野球ファンを中心に大きな話題となった。

 同時に「よかったね。おめでとう。」を縮めて「よかおめ」と表現されることに。「よかおめ」は文字通りお祝いする意味合いでの使用が基本だが、発言の背景から皮肉の意味合いを込めた言葉としても使われることもある。

 というのも2009年の第2回WBCでは、中日ドラゴンズの選手が誰も出場していないにも関わらず日本が優勝したからだ。そんな中で落合元監督が素っ気ない発言をしたため、WBC優勝に対して嫉妬を込めた皮肉コメントだったのでは? と考えられたのだろう。

 実際には中日ドラゴンズからは5人の選手が選出されていたが、前年に選手の故障が相次いだことなどを理由に全員が自ら出場を辞退したとのこと。当時は中日ドラゴンズがWBCをボイコットしたとも言われたが、あくまでも選手個人の意見を尊重しただけと釈明しており、「よかおめ」に深い意味はないようだ。

 現在では第2回WBCから時が経ったことで、シンプルなお祝い用語として「よかおめ」を使う人も多いよう。実際にネット上では「優勝よかおめ!」「出産よかおめ!」といった使い方が見受けられる。皮肉と受け取られる心配はなさそうなので、安心して「よかおめ」を使えそうだ。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている